オンライン「数学の授業」。「名前を書く??」
晴れそうな朝の天候から曇りに,そして強い雨が降ることもある寒い日でした。
緊急事態宣言の発令により中止となった「新城合宿授業研究会」で予定していた中学1年の授業をオンラインで実施しました。
9月の授業が“オンラインを活用した家庭学習”で行われており,それに合わせ,教職大学院生が大学の講義室から授業を行いました。
授業は,「1年数学 方程式」の導入の内容で,生徒に“貯金箱”を示しながら,「音聞こえる? (略) 何かいい方法はない?」と尋ねて始まりました。
準備時間,機器の限られる中,PC・タブレット・スマホをうまく利用し,ディスプレイに映し,授業を進めていました。
授業の後,授業者・補助者・参観者で,「数学の授業内容として…」「オンライン授業の可能性と期待…」についてオンラインで検討会をしました。
それぞれの立場,視点からの感想,発言に,新しい学びがありました。
ありがとうございました。
「あっ。名前を書いていない。」
オンライン授業・オンデマンド授業で,子供達の“気になる変化”を感じることがあります。
昨年,GIGAスクール構想による一人1台の端末,情報環境の整備が,一気に進みました。ほとんどの小中学生が4月から授業で端末を使っています。
○ 生活科で,秋さがしをしている1年生が,「あっ,こんなところにどんぐりがあった」と写真を撮って,場所などの情報とコメントを入れて(書いて),送信。 「広場」にカードが表示されました。 ○ 国語の授業で,グループの作文(ドキュメント)を読んだ中学生が,“そこ”に感想やコメントを書き込みました。代案(訂正)のある文・言葉に付箋を付けました。 グループメンバーが読んでいる(見ている)作文に,コメントや代案が現れました(表示されました)。1年生も中学生も,このとき「自分の名前」を書いていません。 カードは,「自分の名」が付いたり,「自分のフォルダ」に入ったり,自動で行われます。授業や学習で使われるシステム(ソフト)が,そうしてくれます。 オンライン授業・オンデマンド授業が続く大学生は,(略) プリントに「まず名前を書いて」の指導は,これから形が変わってくるでしょう。それより先に,「なんで名前を書くの?」という疑問をもつ子が出てきそうです。 (言葉足らずですが) ネットで,個人の連絡でメール使用は減っています。LINEやSNSを使うことがほとんどです。“名前”を書かなくとも相手は分かります。それは“履歴”の見えるものに移っています。 履歴の分からないものは“怪しい”と疑いませんか。 (略) 「名前を書くのは,何のため」「名前を書くのは,誰のため」 それって,子供のためではないようで…。 ちょっと気になっています。 長くなりそうなので,ここまで。 【関連・参考】 ◇新城市立作手中学校 ◇新城合宿1日目。(2019/09/04 集団「Emication」) ◇新城合宿2日目。(2019/09/05 集団「Emication」) *検索「新城合宿」(集団「Emication」) *タグ「オンライン学習」(集団「Emication」)