「GIGAスクール」の一か月 (もしも校長だったら)
晴れて日差しもありますが,“霞んだ”感じのする空と景色でした。
予報が伝えていたように“黄砂”が飛来していたようです。しかし,活動に困るほどではありませんでした。
午前中,教師力アップセミナーの第1回「GIGAスクールスタート、まずはこれからやろう!」がオンラインで開かれました。
前半は,春日井市の2名の若い先生から小学校の実践が報告され,後半は,立場の違う4名によるパネルディスカッションでした。
○ 教師も子供もGIGAスクール1年生 ○ GIGAスクール構想とは? 1. 1人1台端末整備(多様な学びの保証) 2. 超高速ネットワーク整備(不自由のない学びの保証) 3. 1人1アカウントが前提(個別最適な学びの保証) 4. クラウド活用が前提(世間並みのICT環境を保証) 5. 持ち帰り活用が前提(どんなことが起こっても学びを保証) ○ 「遊びの道具」から「学びの道具」へ ○ 共同編集は「考え方(思考の過程)」の共有か,「成果」の共有か ○ ノートのDX ○ 「情報の共有」から「行動の共有」へ発見や気づき,「なるほど」がたくさんありました。参加された他地区の先生方が,実践から「何ができるか」「何をするか」を考え,明日から行動されることを願っています。 登壇者,運営のみなさん,ありがとうございました。 4月,まん延防止等重点措置,緊急事態宣言が発令される状況ですが,新しい学年,新しい学びが,学校・教室でスタートしました。そして,子供が一人ずつ“自分の端末”を手にして学校生活が始まりました。 この1か月,どのように進んだでしょうか。 ゴールデンウィーク前,家庭に持ち帰らせた学校は今,1か月の「振り返り・検証」を行い,これからの「ステップアップ・再構成」に取りかかっていることと思います。 ある教育委員会が,児童生徒,保護者に向けた文書に,次の内容がありました。
(略) 今,みなさんの手元にあるコンピュータは,より深く学び,社会に貢献し,よりよい人生を切り拓く大切な道具(文房具)になります。みなさん一人一人が責任をもち,テクノロジーをよりよく役立てることを期待して,このコンピュータ端末を託します。(略) GIGAスクールでできること (1) オンライン連絡で便利にすばやく (略) (2) 一人一人にあった学び (略) (3) 検索があたりまえに (略) (4) 互いに深めあう学び (略) (5) 多様な情報を思い通りに使いこなす (略) (6) デジタルの学びの足跡 (略)これからの学びを創っていく願いが感じられます。そして,学校の利用の約束では,
2.わたしは,テクノロジーの特性を理解し,?安全に ?責任をもって ?互いを尊重する使い方を身に付けます。 3.自分の学校公式ID・パスワード・コンピュータは,わたしが責任をもって管理します。など8項目を示し,これからのメディア社会の“あたり前”を育んでいくことを,共に作っています。 1か月を終えての振り返り・検証では,まず「目標の確認」です。
○ GIGAスクール構想として ○ 本校として ○ スタート時(4月)の目標,到達点そして,「状況の調査」です。
○ 端末の使用頻度,使用場面 ○ 使用環境(端末の操作性,通信速度…)と準備 ○ 端末の状況(使用度,不具合…) ○ 成果(成果物,変化…)3点目は,児童生徒,教師,保護者の「意識調査(アンケート)」です。
○ 良いこと,良くなったこと ○ 困ったこと ──どのように解決した(対応した) ○ これからしたいことこの結果から,次への“ステップアップ”を検討し,行動します。
○ 児童生徒の困り感への対応 例)キーボードが苦手 →それに応えるのは,「練習」より「場面設定(創出)」で。 ○ 先生の困り感への対応 例)どのように使えばよいか →それは「情報」を端末で伝える(活動の共有) ○ 新しい意識,意識改革を着実に →「約束」の見直しまた,長くなってしまいました。中途ですが,ここまでとします。 新型コロナ禍の学校生活は「あれも…,これも…,」と慌しく過ぎているかと思いますが,先生方には「子供の成長が見える」活動を創っていくことを第一にしていただきたいと思います。 よろしくお願いします。 【参考】 《検索》 もしも校長だったら(集団「Emication」) 【関連】 ◇令和3年度教師力アップセミナー ◇GIGAスクール構想の実現について(文部科学省) ◇未来の教室 〜learning innovation〜(経済産業省) ◇教育の情報化の推進(文部科学省) ◇「教育の情報化に関する手引」について(文部科学省) ◇学校教育の情報化の推進に関する法律(文部科学省) ◇豊福晋平: TOYOFUKU Shimpei (GLOCOM) (@stoyofuku)(Twitter) ◇基礎自治体 教育ICT指数サーチ(岐阜聖徳学園大学 芳賀研究室)