シンポジウム。幻の蛇ツチノコ(1) (つくで百話 最終篇)
雨の一日でした。しかも,強い雨,強い風となることがあり,嵐のような天候にもなりました。
この雨が上がると,"穏やかな春”を感じられるかな。
この一年というか後半で,GIGAスクール構想による"1人1台端末”の整備が"一気に”進みました。
この4月から,全国の小中学校で1人1台端末を利用した学習が始まりますが,「どのように…」は違いや差が大きそうです。
今日,「オンライン・シンポジウム 東海地域からの情報発信 全国小中学校GIGAスクール構想直前 #1」がありました。
教職員,研究者,教育行政関係者,保護者,生徒からの発表や話し合いを視聴しました。
○ キーノート・スピーチ 東海地域のGIGAスクール構想 1人1台端末・1人1IDにどう向き合うか 〜デジタル・シティズンシップ(DC)のススメ〜 *3名のスピーカーから「3つのキーワード」で提案 ○ セッション1 岐阜県白川村立白川郷学園・オンライン教育100日の挑戦 *白川郷学園の取組みについて,教員と生徒から発表と提案 <お昼 休憩> ○ セッション2 1人1台クラウド活用 この1年を振り返って −愛知県春日井市での取り組みから− *春日井市の取組みの「はじまり」から「今」を発表 ○ セッション3 『東海GIGAクラブハウス』 GIGAスクール構想直前 座談会 *いろいろな立場のスピーカーから「各地の状況」「現状」「これから」の語り合い白川郷学園や春日井市の取組みは,"ここから始まる学校”に参考となるポイントがたくさんあったと思います。 「体感したことで,○○が分かる。」 「Aが変われば,Bが変わる。」 そのために…。 気づきと学びの機会となりました。ありがとうございました。 『つくで百話 最終篇』(1975・昭和50年7月 発行)の「民族と伝承」の項からです。 ******** 幻の蛇ツチノコ 数年前から,幻の蛇としてツチノコがマスコミを賑わしている。滋賀県や岡山県でツチノコを見たという人が現われたので,多額の懸賞金をかけて山狩りなどしているが現在のところ,未だどこでも捕えられていない。 ツチノコは,毒蛇だから噛みつかれると危ぶないと言って,酒ずきなこの蛇を捕えるには,酒で酔わせて捕えるが良いなどと,手のこんだ捕獲方法も指示されていると聞いているが,どこでも成功していない。 作手地方でも,昔からツチノコ・ツチンコ・ツトヘビ・ツンコなどと言われて,特殊な形の蛇が居るとは言われているが,これを捕えたという話は聞いていない。 今回,作手中学校で調べていただいたツチノコ発見者の話は次のようなものである。 相月・加藤正巳 祖父の三郎から聞いた話である。今から七十年くらい前,伊勢方面から小林へ来ていた諸岡徳五郎という人が,赤羽根の摩長沢山で下刈りをしていると,茂みの中で「ガサッ」と音がしたので,そちらを見ると,短くて太いヘビのようなものが居た。その人はツチノコとわかると,すぐ逃げかえったので,色や全体の大きさはよくわからなかったと言っていた。今その人は死んでしまった。 中河内・和田久代 五年前,父権田源作が明和の道ばた,水別山でみた。長さ三〇センチくらいで動く時転がっていった。家ではツトヘビと言っている。 和田・森下洋次 四十年くらい前,赤羽根の山で下刈りをしている時,木の根にへんな虫のようなものがついていた。太くて,まるく,へんな模様があるようだった。捕えようとしたら,転がって逃げてしまったそうだ。 作手中学の調査以外に,ツチノコを見た話は次のようなものがある。 小林・原田幸司 五年前,高校一年のとき小林のハマイバの茶畑で見た。ビールびんのようなヘビとも何とも判らないものを見て,びっくりして逃げだした。そのヘビに似たものも転がって逃げた。 大和田・島泰正 大和田ではツンコと言っている。昔から,榊の沢の山にはツンコが居ると言われていたが,終戦後間もない頃,阿部角太郎がこの山で丸太伐りをしている時に見たと言っていた。十年ばかり前,自分も下刈りをしている時に見た。匂配が急な山であったから,下の方ヘ転がっていった。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「つくで百話最終篇」〉で 注)『続 つくで百話』の記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で 【関連】 ◇GIGAスクール構想の実現について(文部科学省) ◇(通知)GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について(令和3年3月12日)(pdf 文部科学省) ◇(通知)GIGAスクール構想の実現に向けた通信ネットワークの円滑な運用確保に係る対応について(令和3年3月12日)(pdf 文部科学省)