『ころべばいいのに』(ヨシタケシンスケ・作)
予報は雨模様でしたが,朝から“よい天気”でした。
蒸し暑い一日でしたが,“夏の陽射し”と“夏空”を気持ちよく感じました。
このまま梅雨明けを…。
ヨシタケシンスケさんの“発想えほん”第4弾『ころべばいいのに』(ブロンズ新社・刊)です。
これまで,絵本『りんごかもしれない』(2018/06/28)と,エッセイ集『思わず考えちゃう』(2020/02/04)を紹介しました。
「りんご一つ,こんなに“世界”が広がった」驚きや,「クスッとしてホッとしてちょっとイラッとする」楽しさに,生き方や人生を考えることを愉しみました。
表紙の女の子が“主人公”のようです,他に,男の子,カバンをかけた紫色の人(?)たち,取材クルー,スプーン,犬のようなロボット…が表紙に描かれています。
女の子の表情は,表表紙と裏表紙で大きく変わっています。
裏表紙では,表紙にいなかった男の子が運転(操縦?)する乗り物で,雨のなかにあったツリーハウスから出て,笑顔で旅に出るようです。
どのような“ものがたり”が始まるのか,わくわくして開きました。
むすっとした表情の女の子が,下校していきます。
わたしには きらいなひとがいる。なんにんか、いる。この人たちに思うのです。
みんな、いしにつまずいて ころべばいいのに。「なるほど。」「そうきたか。」「そうだよね。」「たしかに。」… 彼女と一緒に「ころべばいいのに」と感じていた自分が,少しずつ変化していきます。
○ きらいなひとは、いつも あたまのなかで こうやって やっつけている。… ○ たとえるとしたら どんなかんじかな。 「とつぜんの どしゃぶり」みたいなものかしら。だって… ○ そうか、すこしくらいの あめだったら、もう ぎゃくに ビッチャビッチャになっても いいのかも。なんいせよ… ○ あ!? ひょっとしたら、どーしても きらいなひとって、なにかに あやつられているんじゃない? そいつは… ○ アイツを きらうパワーを つかって、おもしろいことを たーくさん かんがえるんだ! …そして…。 コドモには子供なりの,オトナには大人なりの,〈試“考”錯誤〉をしながら,悩みを解消するヒントの見つかる一冊です。 もう読みましたか。 次は何を読もうかな。 【関連】 ◇絵本『ころべばいいのに』プロモーションビデオ(ブロンズ新社 公式チャンネル)