『絵本むかし話ですよ 弐』(五味太郎・著)
昨夜から強い風が吹き,日中も強めの風が吹きました。
天気のよい日でしたが,寒さを感じる一日でした。
机の上に,図書館から家族が借りてきた図書が置いてありました。
その一冊,『絵本むかし話ですよ 弐』(方丈社・刊)を読みました。
「何だこの話は…。」
第1話の行動心理学者は,次のように語り始め(?)ます。
むかしむかし あるところに アホな犬がいました。 むかし話の基本は アホというところにあります。アホなんて言って大丈夫? 昔話の登場人物はは,みなアホかもしれません。 そして,“ヘイト・スピーチ”満載なのかもしれません。 第4話で,
と満載して話を始めています。 第1話は「よくばりなイヌ」かな。そこから…。 第2話は「うさぎとかめ」かな。それが…。 第3話は「北風と太陽」かな。そこでは…。 第4話は「みにくいアヒルの子」かな。その旅立ちは…。 第5話は「三つの願い」かな。それだけ…。 第6話は「アリとキリギリス」かな。その暮らしは…。 よく知っている昔話が,五味太郎氏の描くピリッとスパイスがきいた“大人の話”の絵本になっています。 それぞれに登場する人物(?)に“多様性”の表れを感じます。また,ものの見方に“広がり”の意味を感じました。 五味氏が,第1話に「行動心理学者」を登場させた意味は…。 みなさん,五味太郎ワールドを楽しみましょう。むかしむかし 「みにくいアヒルの子」 と呼ばれるやつがいました。 この呼び方は明らかにヘイト・スピーチです。 ヘイト・スピーチは今も盛んですが 「みにくいアヒルの子」は そのむかし話版ということです。
目次 第1話 肉を咥えた犬と行動心理学者のお話 第2話 ウサギとカメとタヌキのお話 第3話 北風と太陽とお嬢さん 第4話 「 みにくいアヒルの子」と「得がたいアヒルの子」 第5話 みっつのお願いとひとつの現実 第6話 農業アリと音楽業キリギリスと文筆業イモムシのお話【関連】 ◇五味太郎の最近のいろいろ(公式ブログ) ◇方丈社 「絵本むかし話ですよ 弐(2)」