『小中学生のための初めて学ぶ著作権』(岡本薫・著)
天気のよい日で,寒い日でした。歳末の一日,「片づけを…。掃除を…。」と気にしながらも,だらだら過ごしてしまった一日でした。
先日の『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2019』のなかで,「合唱で歌われたJ-POPランキング」が紹介されていました。
それぞれに思いをもって聴きました。
「合唱ランキング」 1位 COSMOS(アクアマリン) 2位 旅立ちの時〜 Asian Dream Song 〜(久石・富澤) 3位 YELL(いきものがたり) 4位 翼をください(赤い鳥) 5位 手紙〜拝啓十五のの君へ〜(アンジェラ・アキ) 6位 友〜旅立ちの時〜(ゆず) 7位 HEIWAの鐘(ユキヒロ) 8位 心の瞳(坂本九) 9位 証(flumpool) 10位 思い出がいつばい(H20)歌ったことがありますか。 どのような思い出がありますか。 以前,『こども六法』(山崎聡一郎・著)(2019/11/17)を“話題の本”として紹介しました。 法は,子供にとって“まだ関係のない話”のように思うでしょうが,たとえ子供でも“知らなかった”では済まされないことです。 子供達も耳にする機会の多い「著作権」を取り上げた『小中学生のための初めて学ぶ著作権(新装改訂版)』(朝日学生新聞社・刊)です。 読むまで知りませんでしたが,「新装改訂版」とあるように2011年に発刊されたものを,最新の著作権法改正までを採り入れて述べられています。 現在の子供達にとって,インターネットで検索し情報を集め,それをまとめたり,発信したりするのは“日常”です。SNSでやり取りするのも“普通”のことです。 そのなかで,「著作物である」ことを意識せずに扱っているものがあります。 「著作権」は,子供達に知っておいてほしい知識の一つになっています。 本書は,子供達に向けて30話で語っていく構成になっています。第1話「『社会のルール』はなぜ必要なの?」では,
人の行動には「三種類」しかない 「心の中」はいつも完全に自由ですが,「行動」については「社会のルール」があるため,人の「行動」は,次の三種類に分かれます(三種類しかありません) ? してはいけないこと ? 自由であること ? しなければいけないこと (略) ルールで決められていないことは,すべて?であり,みなさんの自由です。と,著作権の話を始める前に,“ルール(法)”との関係からのべていきます。 第4話『みなさんに何を学んでほしいか?』で,
この本では,みなさんに次の三つのことを学んでいただきたいと思っています。 一 現在の法律ルールを「知る」こと 二 現在の法律ルールを「使いこなす」こと ? 自分の判断で「責任ある契約ができる」こと ? 自分の判断で「自分を守るための行動ができる」こと 三 「法律ルールを変えていく」ために自分の頭で考えることと,子供達にお願いしています。 それぞれの「話」は8ページでまとめられ,具体的な場面(事例)から,子供達に“著作権を使いこなす”ことを述べています。 「ブログに雑誌のページを載せてもいいの?」 「友だちのダンス動画をユーチューブにアップしてもいいの?」 「学校で映画を上映してもいいの?」 第6章までで著作権の学びを終え,第7章に,復習をかねた10問があります。そのなかの2問です。
? 絵が火事で焼けてしまった場合は,その絵の著作権もなくなる。 ? 学芸会で「音楽の演奏」や「劇の上演」をする場合にも本来は作者の了解を得なければいけない(子供達がしていることなので作者が大目に見ているだけ)。正しいですか。間違っていますか。 みなさん,著作権を学びましょう。
目次 第1章 「社会のルール」について考えてみよう 第2章 まず「著作権のルール」を知ろう? 〜どんな権利があるの? 第3章 まず「著作権のルール」を知ろう? 〜だれが著作権を持つの? 第4章 まず「著作権のルール」を知ろう? 〜無断で使える例外的な場合 第5章 ルールを「使いこなせる」ようになろう 〜みなさんは「自由」を使いこなせるか 第6章 「ルールを変える」ことを考えられるようになろう 〜みなさんは「民主主義」を使いこなせるか 第7章 著作権クイズ【関連】 ◇みんなのための著作権教室 KIDS CRIC ◇公益社団法人著作権情報センター CRIC