『気象予報士のテラさんと、ぶち猫のテル』(志賀内泰弘・著)
今日も天気が良く,暑い一日でした。
“夏休み・盆休みの最終日”という方も多かったかと思います。ゆったりとした夏休みを過ごせましたか。
午後,当地の滝や川へ行ってきました。それぞれ行楽地ではありませんが,涼を求める人達がゆったりと楽しんでいました。
“自然を楽しむ”のは,“何も飾らない”のが一番のようです。
「いい話の図書館」で届いた図書です。
選書を楽しみにしていますし,志賀内氏の著書ですので「楽しみにして読む」はずなのに,なかなか手にできずにいた『ココロがパーッと晴れる「いい話」気象予報士のテラさんと、ぶち猫のテル』(ごま書房新社・刊)です。
手にできなかったのは,題名や表紙から“猫がキーになる”と感じたからです。猫や犬の苦手な者には躊躇する題名や表紙でした。
この図書については,6月3日の「みやざき中央新聞」の社説「お天気言葉は前向きに解釈する」で触れられており,気になっていた本でした。
さて,あなたの人生は今晴れていますか? 強い雨が降っていますか? 吹いているのは爽やかな春風? それとも冷たい北風? 空の色は? 天気は,人間の意志では変えられないが,受け止め方は自由だ。そもそも天気には良いも悪いもないはず。(略) だったら「追い風」とか「恵みの雨」みたいに(略)“レインボー銀座”の居酒屋『てるてる坊主』を舞台に,その店を切り盛りする 内堀勝雄,内堀寛子の夫婦,そして店を手伝う 真知子が出会う人と出来事が描かれます。 それを支えるのが,気象予報士のテラさんこと寺田直之助が地方テレビのお天気コーナーで伝える“ことば”です。 ぶち猫のテルは,テレビの天気予報を伝える頃になると,鳴いてそれを伝えます。テルの声を聞いて,大将(内堀勝雄)は仕事の手を止めてテレビに向かいます。 大将は「今日のことば…お天気は人生を教えてくれる」のコーナーを楽しみにしています。
そんな自然と人間との関わり合いの中から生まれた「ことわざ」にスポットを当てて,悩んでいる人たちに「人生の生き方」をアドバイスするというものだ。 例えば,昨日取り上げた言葉は, 「雨は,一人だけに降り注ぐものではない」虹,雨,風,雪,太陽,季節…をテーマにした物語,それを彩る天気にまつわる「ことわざ」や「賢人の名言」が心に染み入ります。 居酒屋「てるてる坊主」のカウンターに座って,描かれる話,登場する人物に思いを重ねているような気持ちになります。 あなたのココロに“青空”が広がります。 みなさんに「元気」を!
目次 巻頭カラー 登場人物紹介&テルが「てるてる坊主」にやってくるまで はじめに 第一章 「虹」のものがたり "No rain,no rainbow" 第二章 「雨」のものがたり 雨垂れ意志をも穿つ 第三章 「風」のものがたり 樹静かならんと欲して風止まず 第四章 「雪」のものがたり 欲と雪は積もるほど道を忘れる 第五章 「太陽」のものがたり 「お天とう様が見てるぜ!」 第六章 「季節」のものがたり 夏炉冬扇 おわりに【関連】 ◇プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動 (@giveandgive)(Facebook) ◇ねこまき 【「いい話の図書館」 これまでに紹介した本】 ◇『本のエンドロール』(安藤祐介・著)(2019/08/10) ◇『Life(ライフ)』(くすのきしげのり・作/松本春野・絵)(2019/06/30) ◇『勇者たちへの伝言』(増山実・著)(2019/05/29) ◇『スタートライン』(喜多川泰・著)(2019/05/22) ◇『眠る前5分で読める 心がスーッと軽くなるいい話』(志賀内泰弘・著)(2019/04/10) 「いい話の図書館」とは…本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。 そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。 ◇いい話の図書館【申込】 ◇小林書店さん (@cobasho.ai)(Instagram写真と動画) ◇志賀内 泰弘(Facebook)