集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『「ものの見方・考え方」とは何か』(北俊夫・著)

花0511。 天気がよく,気持ちの良い一日でした。  新学習指導要領が各教科の授業において「見方・考え方」を重視しており,それを「ものの見方・考え方」として,その指導と学びの“術”を述べる『「ものの見方・考え方」とは何か: 授業力向上の処方箋』(文溪堂・刊)です。  北氏の著書には,若い頃から“節目”に出会っている気がします。  本書も,書架に並ぶなかから「ここに…」と声がして(?),手に取りました。  本書では,
 教師が「見方・考え方」を働かせるとは,子どもの発言を価値づけることであり,方向づけることです。また,一般化したり具体化したりすることでもあります。教師の発する「見方・考え方」には,子どもの学びを深めていく重要な役割があります。
として,授業中の言葉かけが適時にできる教師への“授業力を鍛える道具”を提示(提案)しています。  『「ものの見方・考え方」の術35』について,「自分は身についているか…」「意識しているか…」「なぜ“術”なのか…」などと考えながら読みたい一冊です。 ******* 対象への目のつけ方──18のポイント】  ○「狙い」を確認する  ○地理的な目で捉える  ○歴史的な目で捉える  ○「不易と流行」の二つの視点で  ○「木を見て森を見ず」にならないよう  ○固有性は何か──「ならでは」「こそ」の発見  ○共通性は何か──「にも」「でも」の発見  ○変化するものとして──流動性を意識して  ○限定する──限界性を意識して  ○メリットとデメリットを  ○「5W1H」のはてな(?)をもって  ○構成要素に注目する  ○結果を予想する──仮説を立てる  ○概観(俯瞰)する──トンビの目で  ○微視的に──アリの目で  ○多面的・多角的に──トンボの目で  ○これまでを見て,これからを考える  ○先を見て,いまを考える 【処理・操作の仕方──17のポイント】  ○観点を設けて比較する  ○事象を関連付ける  ○時間の経緯で記録する  ○原因,根拠,理由と結びつける  ○観点をもって──分析的に  ○条件を踏まえたり揃えたりする  ○消去法で選択する  ○分類(仲間分け)を生かす  ○KJ法で情報を整理する  ○公平・公正に  ○多方面からアプローチする  ○総合的に(総括して)  ○ベストが無いときはベターを  ○具体を一般化,概念化する(帰納的手法)  ○概念を具体化する(演繹的手法)  ○応用・転移する  ○「もし〜だったら」と仮定する *******  先生,明日からの授業,子供の捉え方が変わりますよ。
   目次 まえがき 1 「ものの見方・考え方」をどう捉えるか 2 「ものの見方・考え方」の術35 コラム 資料 各教科等に見る「見方・考え方」の解説 あとがき