集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『働き方改革時代の校長・副校長のためのスクールマネジメント・ブック』(玉置崇・著)

花0423。 「4月中は…」と思って服装を選んでいますが,上着を着ていては暑く,脱いで過ごす時間の多い一日でした。  「もう,??」  先週と同じ道路を通りました。これまでと“違い”がありました。  ながい渋滞が起きていました。先週より,今日の方が長く続いていました。  新年度になりからでしょうか。働き方改革で,勤務時間帯の変わったのでしょうか。  毎日通っていないので,よく分かりませんが,次に通る時の“予定時間”をどの程度とればよいか…。  ちょっと楽しみ,遅刻が不安…。  学校や教職員は,新学習指導要領の実施に向け,「主体的・対話的で深い学び」による授業改善,「カリキュラム・マネジメント」の確立,「社会に開かれた教育課程」の実現など,その準備と研修に励んでみえます。  そして,社会全体が「働き方改革」を推進するなかで,業務や在校時間の見直しにより多忙化の解消に取り組み,社会の“働き方”との調整を図っているようです。  現場を離れ久しいので,実態は違っているかもしれませんが,“ブラック”と呼ばれることからの脱却に取り組んでいるようすがうかがわれます。  こうした“新時代”の校長・副校長(教頭)に向けて述べられている『働き方改革時代の校長・副校長のためのスクールマネジメント・ブック』(明治図書・刊)です。  経験的に「学校の“改善”は進みにくい」と思います。強く教育改革が言われても,その傾向があります。  その要因の大きなものに,「学校(教育)の活動は,“良いこと”ばかり」だからです。  「○○教育が大切で…」「○○学習法は効果があり…」「地域の人を迎えて…」…  どれも大切であり,良いことです。  それを止めるのは,“悪いこと”をするようで,“教育改革”の度に,“良いこと”の数だけ業務が増えてきしまうのです。  もう「その考え」では,学校は成り立たない時代に入っています。  これからの「改善」「改革」を進めるための“視点”が,本書で述べられています。
 教員になってからも,「これが当たり前」と思って,(略) 冷静に振り返ると,勤務時間外に行うほどの教育効果があったのだろうか,そもそも何を目的としていたのだろうかと疑問がわいてきます。
と,「教育」の視点と「何のために」から業務の見直しから始めましょう。  それが“できる”のは,校長・副校長(教頭)という管理職の“決断・判断”です。  「それは…」「そこまでは…」と悩ましい思いもあるでしょうが,
即断できる経験と判断力があるからこそ,このような立場になっていると自信をもって対処しましょう。
と,著者はエールを送っています。  学校経営に携わるすべての校長・副校長(教頭),リーダーにお薦めです。  本書から“視点”を学び,それを実行に移しましょう。  新任の校長・副校長(教頭)は,まず“そのまま”試していくとよいでしょう。  経験のある校長・副校長(教頭)は,実行することに合わせ,本書の“視点”(もくじ)に沿って,自身の経験・考えを綴ることをお勧めます。「書く」ことで,実行・行動することに自信がもてると思います。  いかがですか。
   もくじ はじめに Chapter1 働き方改革の第一歩を踏み出すための心得   「働き方感覚」から変える   「思い込み業務」を洗い出す  など Chapter2 校長の働き方の心得   校長にしかわからない校長職のしんどさ   「万事機嫌よく」を心がける   重点努力目標を絞り込む   一人職を孤立させない   など Chapter3 副校長・教頭の働き方の心得   校長の思いを広げつつ,議論も厭わない  など Chapter4 ミドルリーダーとのかかわり方・育て方   優れたミドルリーダーに見られる5つの共通点を知る  など Chapter5 子どもとのかかわり方・育て方   子どもの声を学校経営に反映する  など Chapter6 保護者,地域とのかかわり方・つながり方   地域コーディネーターの底力を引き出す  など Chapter7 校内研修のコスパを高める Chapter8 アクティブラーナーを育てるためのスクールマネジメント Chapter9 これからの時代の管理職志願者に向けて
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