今日は,
二十四節気の一つ「
雨水」です。
雪が雨となって,氷も溶けて水となる時季です。
昔の農家では,冬の作業に代えて,農耕の準備を始める目安となる日です。
例年は,「
雪が雨となって…」にわくわくするのですが,雪の少ない今年は,「このまま春になってしまっていいの?」と心配が先にわきます。
さて,この先の天候は?
今日,つくで交流館には,テスト勉強に励む中学生の姿がありました。
勉強する姿を見ながら,「
梅の木学問」と「
楠学問」という言葉を思い出しました。
梅の木は早く生長するが大木にはならないところから,進み方は早いが学問を大成させないで終わる学問。
そして,楠(クスノキ)は生長するのは遅いが大木になるところから,進歩は遅いが着実に成長し大成する学問。
子供達が身につけている「
学問」は,どちらでしょうか。あるいは,別の形のものでしょうか。
もう一つ,思い出した話です。
国会議員をはじめ立場のある方々の「
ことば」が,何かと話題になります。
議員の失言が目立った頃,
伊吹文明氏(
自民党)が,『
避けるべき六つの「T」』(失言しないコツ)を述べていました。
〈1〉 「正しい」と思い込んで不要な発言をする
〈2〉 「立場」をわきまえず,言ってはいけないことを言う
〈3〉 人を見下すような「態度」を取る
〈4〉 話す「タイミング」を間違える
〈5〉 「旅先」で気がゆるむ
〈6〉 笑いを取ろうと「例え話」をする
いかがですか。
文集「こうやまき」(1970年・刊)から,「
父母が子どもの頃」の一話です。
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『戦争中の生活』 (文・作手南中1年 男子)
戦争中に食糧管理法ができて,食糧増産に一生けんめいだったそうです。そして,何もかも配給制度でした。農家も自分が作った米でも思うようにならず供出をたくさん出さねばならぬので,いつも腹をへらしていたそうです。でも,町にいる人よりは,食糧があり,その点多少はよかったようです。
畑は,桑を作っていましたが,食糧を作るようにいわれ,夏はさつまいも,冬は麦を作りました。そして,ほとんどの物が点数せいで,着る物も思うように買えなかったそうです。そして,山の木も強制的に切らされたそうです。戦後は,兵隊が,復員してきたり,外地からの引きあげ者などで,人口がふえたため戦争中よりもっと食糧がたりなくなったようです。
家でも,おじたち一家が台湾から引きさげてきたので,毎日かぼちゃ・ふき・いもなどをいれた,ごはんを食べたそうです。配給だけでは,とても生活できないので,ヤミ米を買ったり,もっている衣類・物などと交かんして,「タケノコ生活」をしたということです。
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最近,いろいろな場面で「
食品ロス」が話題になります。話題になる“
ブーム”や
イベントによって,需要と供給など関係なく生産され陳列されます。
“食糧”を得るのに,
配給制や点数制にされては困りますが,過剰な“供給”は止められそうな気がします。
止めなくてはいけないのでは…。