集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「小寒」。 『たべるノヲト。』(松重豊・著)

夕焼け0105。 今日は、二十四節気の一つ「小寒」です。  暦の上で「寒の入り」となり、今日から節分(立春の前日;今年は2月2日)までが「寒中(寒の内)」です。  寒風と降雪の時節となり、寒さが厳しくなる頃です。  これから“冬本番”となります。寒さへの備えとともに、楽しむ工夫を。  テレビやネットで「孤独のグルメ」を見つけると、愉しんで観ています。その主人公・井之頭五郎を演じるのが 松重豊 氏で、「松重=食・グルメ」のイメージがある俳優さんです。  時代劇に登場しても、どこかで食べ物とからむのではと思ってしまいます。  その松重氏の『たべるノヲト。』(マガジンハウス・刊)が書架にあり、手に取りました。
 俳優・松重豊が紡ぐ、“食の記憶”解禁!  記憶に残る料理には、その時代、その瞬間のドラマ、自分の人生そのものが詰まっている。  極貧時代を支えてくれた思い出の味や収録先で出会った逸品、四季折々の好物、食べものに対する素朴な疑問や秘密の食べ方、最近のブームなど、独自の視点で食にまつわる記憶を書き尽くし、本書に収録された品数は50品以上。  松重豊の手にかかれば、素朴な家庭のコロッケが名バイプレーヤーに変わり、うずらの卵を求めて町中華に行かずにはいられなくなる。  そんな食べることが楽しみになる、笑いあり、涙ありの珠玉のエッセイ。  イラストは、松重豊と親交の深い旭川在住の作家・あべみちこ。
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たべるノヲト。 [ 松重豊 ]
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 本書は、雑誌『クロワッサン』で連載されたエッセイ(2022年6月〜2024年8月)に、書き下ろしを加えてまとめられたものです。  美味しそうな50品を、8つの「おつまみ」「肉と魚」「もう一品」「麺もの」「ごはん・汁もの」「甘味」「おみやげ」に分け、最後に「おまけ」として“朝食”を載せています。  50品に知らないものはありませんが、そのうち5品は“実食したことがない”ものでした。  エッセイの題材は、著者の好物ばかりです。  一品を選ぶと、まず“見出し”があり、著者の“食の記憶”へ誘います。  例えば、「辛子蓮根」では、
先を見通せるはずだったのに 何か詰まっていて私は涙が出るわ
とありました。著者の涙は…。  本文は3ページ、そして4ページ目にあべみちこさんのイラストがあります。  「辛子蓮根」には、もちろん辛子蓮根のイラストがありますが、他に5つの“詰まってる”品が…。  どの品も、著者の思い出と、その視点(切り口)に、新たな味を愉しみ、イラストによだれが出てくる感じがしました。そして、そこに“井之頭五郎”がいるように感じたのは、著者に失礼だったでしょうか。  愉しく美味しく読みました。  どうぞ召し上がれ!
  もくじ──お好きな順にお召し上がりください たべるノヲト はじめに おつまみ  ほうれん草/辛子蓮根いぶりがっこ ほか 肉と魚  焼豚/牛すじ/鯖の干物 ほか もう一品  高菜のゴマ油炒め/オムレツ/餅ピザ ほか 麺もの  鴨せいろ/天ざる/ナポリタン ほか ごはん・汁もの  土鍋ごはん/インドカレー/オニオングラタンスープ ほか 甘味  羊羹/かき氷/林檎 ほか おみやげ  ニッキのおやつ/ミントのおやつ おまけ  朝食 松重豊×あべみちこ 対談
【関連】   ◇松重豊オフィシャルサイト   ◇あべみちこ (@4283michiko)( X )   ◇クロワッサン(マガジンハウス)   ◇松重豊さん×あべみちこさん対談。エッセイ「たべるノヲト。」の舞台裏(クロワッサン オンライン)   ◇松重豊さん新連載「たべるノヲト。」第1話を特別公開!(クロワッサン オンライン)   ◇孤独のグルメテレビ東京)   ◇『劇映画 孤独のグルメ』公式サイト   ◇検索「しゃべるノヲト。YouTube