『自分マーケティング』(川上徹也・著)
天気のよい日でした。
冷たく感じる朝でしたが,日中は気温が上がり“暖かい日”になりました。当地でも,気温は10度半ばを超えていました。
明日は雨が降るようです。一雨ごとに春の陽気になっていくのでしょう。
自分が勤めを始めた頃,そして働いてくるなかで,「この仕事を続けていく」ことに大きな迷いや疑問は持ちませんでした。
もちろん「どのような生活をするか」「どんな仕事をするか」と生き方や働き方を考えることは多くありました。そして悩み選択をしてきました。
現在では,仕事や働き方,そして生き方についての“考え方”が変わってきていると感じます。職場や職業は“同じに続くもの”ではなく,自身や周囲の状況で違うものになります。それが転職であったり起業であったりしています。
企業などの採用や社員教育(育成)への考え方も,少し前とは大きく違っているようです。
そうした中で,公務員や教員の採用や育成(研修)が“時代遅れ”になっているような気がするのですが,大丈夫でしょうか。
そうした思いをもつなかで,気になって読んだのが『自分マーケティング―― 一点突破で「その他大勢」から抜け出す(祥伝社新書)です。
第1章に,このような問いかけがありました。
(10年前と)今の仕事を見比べた時,あなたはどれだけ自分が成長したと言えるでしょうか? 成長していると実感できている人は,すばらしい。 問題は,成長が感じられていない人です。 (略) 10年前より商品価値は上がっていますか? 10年度のあなたの商品価値はどうでしょう? これからあなたは年を取っていきます。あなたが今いくつでも,10年後,体力は落ちている可能性が高い。能力的に成長せず,体力は確実に落ちる。それなのに年齢だけは10歳確実に積み重なる。 そんな人間をまわりはどう見るでしょうか? やっかいで扱いにくくて困った存在になっているのではないでしょうか? そんな未来を想像すると,これまでの10年間と違う仕事のやり方でするべきではないでしょうか?いかがです。この10年を“経験”とするだけでは,“成長”はしていないでしょう。 成長を図る“仕事のやり方”をしていくのに「自分マーケティング」が必要だと川上氏は訴えています。 そのキーワードに「一点突破」を上げています。 その戦術として
戦術1 業界の「あたりまえ」を言語化して発信する 戦術2 自分が興味あることにどっぷりハマる 戦術3 誰かの役に立つことを徹底的に提供する 戦術4 狭い分野でナンバー1になる 戦術5 ノウハウを法則化してわかりやすく伝える 戦術6 とにかく自分がほしいものを作る 戦術7 自分に求められているものを提供する 戦術8 わかりやすいキャラを構築する 戦術9 二つのジャンルを掛け合わせると,9つ挙げていました。気になるものはありますか。 著名人の例から“一点突破”を具体的に述べられており,そこに“自分の今”と“これから”を重ねながら,一気に読むことができます。 そして,気になることろを読み返し,「今からすること」を考えます。 あなたの「自分マーケティング」を見直してみませんか。
目次 はじめに 序章 なぜ,あなたに「自分マーケティング」が必要なのか? 第1章 自分の商品価値を知っていますか? 第2章 なぜ,あの人は「一点突破」できたのか? 第3章 あなたが「一点突破」する方法 第4章 あなたの価値を高める「三種の神器」【関連】 ◇川上徹也 (@kawatetu)(Twitter) ◇川上徹也の出版活動覚書