集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『転んでもただでは起きるな!』(安藤百福発明記念館・編)

助け合い1219。 朝は”晴れ”になりそうな空でしたが,徐々に雲が目立つようになり,「雪でも降り出すのでは…。」と心配になる天候でした。  雪が降ってくることはありませんでしたが,寒い一日でした。  先日,街頭で,日本赤十字NHK海外たすけあいへの協力を呼びかけていました。  そこでは,チラシとともにノベルティとして「チキンラーメンが渡されました。  日清食品ホールディングスが主旨に賛同して無償提供したものだそうです。  チキンラーメンを手にして思うのは…。  チキンラーメンといえば,現在,NHK連続テレビ小説「まんぷく」のモデル 安藤百福氏が思い出されます。  その安藤氏の『転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福(中公文庫)です。  安藤氏を特集した雑誌やテレビ番組が多くあります。そこには,インスタントラーメン発明までの逆境や失敗などがあっても,それを精力的に生きてきた姿が描かれています。  本書でも,雑誌やテレビ番組と重なること,ここで初めて知る姿が描かれています。  安藤氏の発明した「チキンラーメン」から,“インスタントラーメン”という食品が生まれ,わずか半世紀の間に世界で年間1,000億食も食べられる「地球食」に成長しました。  この食文化の奇跡を起こした伝説的実業家とはどんな人間だったのか。世界中で“ミスターヌードル”と呼ばれて尊敬される発明家の奇想天外な人生,常識を超えた発想の数々が紹介されています。  「第2部 安藤百福かく語りき」より
・人生に遅すぎるということはない。 ・私は事業に失敗して財産を失い,48歳から再出発した。60歳,70歳からでも,新たな挑戦はある。 ・転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でもつかんで来い。 ・事業化できないアイデアは,単なる思いつきにすぎない。 ・どんな優れた思いつきでも,時代が求めていなければ,人の役に立つことはできない。 ・優れたベンチャーは新しい市場を生み出し,多くの人々に雇用機会を提供する。 ・発明はひらめきから。ひらめきは執念から。執念なきものに発明はない。 ・発明したと思っても,世界では同じことを考えている人が三人いる。 ・私は眠るときも,メモと鉛筆を枕元に用意する。あなた方も四六時中,考える習慣をつけなさい。 ・自分の周囲にいつも好奇の目を向けろ。 ・子供のように,いつも「なぜ」と疑問を発しなさい。 ・時代の変化に対応するのではなく,変化をつくり出せ。 ・よい評判を広げるのは容易ではないが,悪い評判はあっという間に広がる。 ・惰性に流れることが一番恐い。従来のやり方を否定して,どこかで流れをかえなければならない。 ・その商品には消費者が支払った対価以上の価値があるか。売れるかどうかは,そこで決まる。 ・インスタントとは「即時」「即刻」「瞬間」という意味である。してみるとインスタント食品とは時間を大切にする食品ということになる。 ・まず理想的な商品を考えてから,生産設備を用意しなさい。生産しやすい商品を開発目標にしてはいけない。 ・経営者にとって役に立つのは,耳ざわりな直言である。 ・近ごろ,上司が部下におべんちゃらを言うようになった。これでは下の者は育たない。若いうちは,首根っこをおさえてしごくぐらいがいい。 ・君子,豹変すべし。 ・まかせることは,その人の力量に期待することである。放任とは意味が違う。 ・人のやらないことをやれ。やれそうもないことを成し遂げるのが仕事である。 ・自分の給与の額を考えたことがあるか。一時間当たりの給与がどれだけになるのかを計算したことがあるか。 ・正義,誠実,正確の「三せい」を大切にしなさい。 ・人のためにすることを考える。自分のことはあとから。 ・パソコンに向かっていれば仕事をしていると思っている。もっと汗をかく仕事に取り組みなさい。 ・時計の針は時間を刻んでいるのではない。自分の命を刻んでいるのでだ。 ・汗を流す仕事にバブルはない。 ・美健賢食。すなわち,人は美しく健康であるために,賢い食事をすることが大切である。
 安藤氏の生き方を超える若者の登場を期待しています。  そして,そうした若者を育むのが,学校の役割の一つです。そして,地域の力です。  先生,よろしくお願いします。  そして,あなたも。 【関連】   ◇NHK海外たすけあい日本赤十字社)   ◇漫画deまんぷくNHKオンライン)   ◇カップヌードルミュージアム - cupnoodles museum 安藤百福発明記念館