『バカが武器』(ジョーカー福留・著)
晴れの日でしたが,雲が目立ちました。
なかなか“秋晴れ”がやってきません。
午後,教育委員会へ“○○の報告”にお邪魔しました。
最近の情報をいただき,新しい知見がありました。ありがとうございました。
「バカ」という言葉に,どんな印象をもっていますか。
現代では,悪い言葉の一つかと思います。かつて(2003年)に『バカの壁』(養老孟司・著)がベストセラーになりましたが,最近はこうしたブームはなさそうです。
以前読んだ本ですが,その「バカ」という言葉が気になった『バカが武器』(扶桑社・刊)の話です。
著者の肩書(?)には,「元トラック運転手のIT社長」とあります。OSが何かも知らずに転職をした著者が,自身の体験と先進バカ企業の実例から,「バカ」は最強の能力であることを力説しています。
前半で,情報と専門家について語っています。著者のいう「バカ」のポイントがここにあるように思います。
・常識にとらわれない ・人がやらないことをやる ・自分の信じる道を,誰が何を言おうと気にせず突き進む そして,もう一つのタイプは,面白いだけで「一見何の役にも立たなそうな情報」です。要するにムダなもの,不必要なもの,くだらないものですね。 そのくだらないネタが,プッという笑いを生み,張り詰めた空気を緩めてくれたり,和ませてくれたりします。だから一見何の役にも立ちそうもないバカネタは,実はこっそりと誰かの役に立っているのでしょう。現代は,新聞やテレビからの情報,ネットからの情報と,さまざまな情報が手に入ります。 それを“受け取る姿勢”によって,価値が変わってくると思います。
情報を調べる手段がなかった時代は,広く浅い知識があることにも大きな価値がありました。もちろん本当に膨大で広い知識をもっている人は,今も必要とされていると思いますが,時代の流れは変わりつつあります。 (略) ネットで多くのことを簡単に調べられる時代には,中途半端にいろいろなことを知っていることに,あまり価値がなくなってきたのと同時に,「何か一つのことにすごく詳しい」という人の存在価値は高まっていると思います。“○○は誰にも負けない”と述べられるものを持っている人は,とても魅力的です。 著者のいう「バカ」の入口です。 著者は言います。
「杭を打たれたくなければ,誰も杭を打てない場所を開拓し,自らマーケットを作ってしまえばいい」 今までの成功者は,周囲の人が気づかなかったり,それはできないと思っていたことを“実行”した人たちです。 そこに「杭」を打つバカでありたいと思います。古い本ですが,現在も“生きる”話がありそうです。 みなさん,あなたの「バカ」を発揮してみませんか。
目 次 はじめに 第1章 バカの出番がやって来た 第2章 僕はいかにバカを武器に生きてきたか 第3章 バカ成功法則 第4章 4賢人に聞く「バカが武器となる秘密」 あとがき