集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

数学の学びを考えた。

外気1015。 雨模様の“寒い一日”で,気温も上がりませんでした。  なかなか“秋を楽しむ”という日がやってきません。残念。  2週間ほど前の話題です。台風24号による停電が続き,「台風24号にビックリ! 困った!」(10月2日)の記事(備忘録)を記すのがやっと日のことです。  10月2日に,愛知教育大学附属岡崎中学校の第48回生活教育研究協議会があり,参加しました。  研究主題を『創造性を育む −新しい見方で捉え、よりよい考えを生み出す子ども−』として3年目のまとめでした。  本年度は日程や発表の形式が変わっており,総論発表,教科別事前説明,公開授業,教科別協議会という内容でした。  独創性を育むための力を,
問いをもつ力 …「どうして」「どうなっているのか」「何か変だ」 ○本質に迫る力 …「どうすればよいか」「こうではないか」 ○表現する力 …「こうしたい」「こうしていこう」「まわりに広げたい」 ○差異を把握する力 …「何が違うのか」「なぜ違うのか」「その見方は意味がある」
の4つをあげ,研究を進めています。  そして,「差異を把握する力」を高めるために,「差異に気づく」「差異を吟味する」という二段階思考を意図的に仕組んでいくことを提案していました。  公開授業は,その学びの姿が生まれるよう構想されていました。  数学の公開授業,協議会に参加しました。
公開授業 1年 データで未来予測(データの活用)      2年 形でつくるカタチ(図形) 協議会 数量関係や図形の性質をもとに論理的に考え,よりよい判断を導き出す
 数学科として「差異を把握する力」については,
○差異に気づく  ・意図的に指名する  ・新しい見方を含む追究内容や資料を提示する ○差異を吟味する  ・小グループでの相談の場を設定する  ・意見交流の論点をしぼる  ・仲間の考えと自分の考えとの相違点を実感できる場を設ける
と項目が挙げられていました。 附属1002。 授業では,それぞれの「予測」や「目標」を明らかにしようと追究していることを,相手に伝え“明確にしよう”と,意見を交わしていました。  発言する生徒,聞く生徒の姿に,とても感心しました。  そして,机上のノートや記録用紙,模型に,学びの姿がしっかり表れていました。  協議会では,「授業は…」「数学として…」と積極的な発言があり,提案されたこと,授業について深まりがありました。  そのなかで,授業のおける「差異」についてのとらえや表れは,いろいろな見方がありました。  会場で会った方とも,いろいろな話ができました。“新しい話”に,刺激をいただきました。  また,名誉教授から「深い学び」についての資料をいただきました。以前に話をしたことに追記され,さらに“深まり”のある視点となっていました。学ばせていただきました。  数学の授業で,数学を考えた一日でした。  ありがとうございました。 【関連】   ◇愛知教育大学附属岡崎中学校