集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

先生の「ことば」

花0614。 朝は晴れていましたが,徐々に雲が厚くなり,雨が心配になる日でした。  明日は雨の予報となっています。どの程度の降り方かな。  先日,初任者(臨時任用教員)への指導の話題を「初めて「先生」になって…。」で紹介しました。  そこでは,“仕事”をするうえでの困り感が,授業や指導より先に指導しておきたいことを述べました。  それによる安心感をもって,授業の準備や組み立て,指導について学んでいきます。  1学期も後半になり,これまでの指導を見直し,次の工夫(指導)を考えます。 ******** ◇教師のことば(支援)◇(古い記録(2001年)から)  授業を参観して,先生の言葉について思ったことがあります。ここでは,A先生とB先生の授業の一コマから,話題を提供します。
T:記号を使って表す。ことばで表す。あと,自分のことばで表してみてください。 T:見ちゃダメだよ。ステージ10でもやってるんだから。 T:ここで終わらない。ことばで表す。
 近ごろの指導では,表現力が求められる場面が多く,「自分のことばで表す」ような指示をすることがあります。表現力をねらった発問かどうか分かりませんが,上の場面でもそうでした。  しかし,別の視点から,“生徒は,どこで『できた』と感じるのだろう”という疑問がわいてきました。それは,記号で書いたことが正しいかを生徒自身が判断できていないようなのです。不安なままでは,ことばの表現には移れるのだろうかと。
(鉄,カルシウムなどを問うた後) T:ビタミンは。 Cn:栄養。 T:体を調整する物質,栄養ではないんだね。 C:CCレモン。 T:そうだね。・・・
 B先生の授業では,みんなで元気よく“間違った答え”を言いました。その後の説明に反応して「CCレモン」と言った子がいました。ここでB先生は「そうだね」と受容の応えをしました。  授業のなかで活躍する生徒には,その子の自信が表れているように思います。この自信は,自分の考えが“間違ってない”と判断できたときや,正誤に関わらず“受け入れてもらえる”という安心感があるときに生まれると思います。  今日の授業は,生徒に“自信”や“安心感”を与えるものでしたか。それがあるかないかが,授業中に挙手する姿として見られるように思います。  挙手は,しっかり手が伸びていますか?
********  1年生の教室で『「じいさん」は,こんな人だ』というテーマで,班活動をしていました。その一つの班で,下のような会話が交わされていました。
A:人には一つはいいことがある。 B:清潔なんじゃない。 C:清潔っていうより,不潔だら。 A:そんなこと言っちゃいけねいよ。 D:ナルシストって,いいこと。悪いこと。 Cn:悪いこと。 D:絶対,この人は・・・ A:そんな話,関係ないら。
 生徒に,「話し合いましょう」と言っても,班で話し合うことはできないと思います。それまでに,“班で話し合う”という活動の「方法」を学んでいなくてはなりません。また,話し合う内容と自分の考えをもっていなくては参加できません。さらに,意見をまとめることができなければ,そこからの学びはありません。
********  先生,子供の言葉,考えを“受け入れる”(受容する)ことができていますか。  先生,子供達は「○○する」ことの“方法”(術)を身につけていますか。