中学生の「数学で学んだこと」
とても“暑い日”になりました。
強い日差しがあり,高い気温になったからですが,それ以上に“変化の大きさ”に体がついていっていないからのようです。
歌手の西城秀樹さんの訃報が速報で流れました。
同世代の訃報に驚きとともに,郷ひろみ,野口五郎との「新御三家」で大人気だった時からを振り返りました。
ご冥福をお祈りします。合掌
中学,高校では中間考査・中間テストが始まっています。図書館・図書室には,勉強に取り組む中・高生の姿が増えています。
学校の授業は,いくつかの単元(学習のまとまり)が終わっています。
子供達は,その授業や単元の終わりに,自分の「学びの振り返り」をしています。学級通信やホームページの記事で紹介されることもあるかもしれません。
お子さんがノートなどに書いた「振り返り」を読み,その学びを確かめてはいかがでしょう。
中学3年生が,授業の振り返りとともに書いた「数学で学んだこと」(古い記録(2001年)から)。
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◇数学で学んだこと◇
○ 数学は,おもしろいということです。理解できるようになると,たくさん問題を解くのが楽しくなってきます。数学というのは,見た目には難しいけど,本当はすごくおもしろいものなんだと思い,ちょっと好きになった感じです。
○ 細かいことでもていねいにやらないと,ミスをして間違えるから,見た目や格好なんか気にせずに,基本を覚えるということ。
○ その日間違えたものは,その日のうちに復習しないと,また間違える。
○ いろんな計算のやり方があることです。それと,その公式を利用すれば,ややこしい問題も解けちゃうことです。何でも,前に習ったことを思い出して,応用することが大事ってことです。
○ 難しい問題には,絶対今までに習ったことが隠されているということ。数学は楽をする教科ということ。これからは,何か困ったときは,今までの知識で解けるかどうか,一回考えてみようと思いました。
○ “とりあえず,問題解いて合っていればいいや”という感じだったけど,「どうして違ったのか」とか,前よりも考えるようになった。
○ どんなにややこしく見える計算式も,基本を大事にして落ち着いてやれば解けるということを学んだ気がする。
○ 先生は,数学は横着者のする教科だとよく言って,最近,そのことがわかってきました。最近,よく公式を使うようになり,計算するスピードが上がってきました。公式を使うことにより,余分の式を省くことができるので,先生の言ったことが分かってきたような気がします。
○ 発言というもの。間違えるのが恐かった自分に,今年からは間違えてもいいじゃんという気持ちの方が強くなってきている。だから,自信みたいなものを学ぶ(もらった)気がした。
○ 公式を知っていなかったら,すごく難しく感じる問題も,なんか簡単に解けて,すごく得した感じがする。
○ 手を抜くと,計算ミスや符号を間違えたりするので,一つひとつやることが,力をつけるのに最短の道のりだということ。
○ 今までノートの使い方が,問題は書かずに答えだけを書いていたけど,最近になって問題も書く癖がついてきて,ノートがきれいに見えるので,やる気が出ます。これからも続けていきたいです。
最初の感想に「理解できるようになると,たくさん問題を解くのが楽しくなってきます」とあるように,嫌いだと思っていた数学も,あっという間に楽しくなります。なかなか「好き」にはなれないかもしれませんが,算数や数学が楽しくなってきたことは,うれしいことです。
「その日間違えたものは,その日のうちに復習しないと,また間違える。 」は,うまい言葉だと感心しました。これは,数学に限ったことでなく,日々の活動すべてにいえるような気がします。
特に数学では,「新しいことを覚える学習」よりも,「間違えを繰り返さない学習」が重要だと思っています。「ケアレスミスだ」と言っている人は,その理由をはっきりさせず,対策もしていないので,次の学習でも“同じケアレスミス”をしているのです。ですから,“間違えることを楽しむ”ことができたら,また,数学の実力はさらに大きく伸びることでしょう。
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テスト期間中のみなさん,実力を発揮して最善の結果が出ますように!
フォイト!
【備忘録】
大丈夫かな,若者。
(略)仕事となれば、これでは困ります。内容、結果に責任が生じます。少しでも良いものにすることが求められますし、そもそも求められるレベルに達していなければ話になりません。提出すること、発表することが目的ではありません。このことを理解していないのです。(略)