集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・著)

本0412。 朝,まだ雨が降っているのではないかと思いましたが,雨は大丈夫でした。  ただ,窓の外は“真っ白”でした。霧が景色を隠していました。  時間とともに霧ははれ,日差しのある天候になりました。春の陽気を感じられる一日でした。  昨年,「漫画」と「新装版」が発表されて,大きな話題となりヒットした作品(本)で,「何をいまさら…」と言われそうです。  「漫画」が発売されたこと,それが話題となっていることは,その頃知りませんでした。  最初は,書店での立ち読みでした。  「なるほど…。コペル君を,こう描いたんだ…。」で,書架に戻しました。  しばらくして,気になってKindle版を読みました。  表紙を開くと,
「1937年」「東京の街」「人々の生活が大きく変わろうとしているこの時代に」…「ひとり中学生とその叔父さんがいました」
と,漫画で描かれていきます。  ノートは文字で綴られます。「なるほど。」  漫画版の作家 羽賀翔一氏は,小説を初めて手にしたとき,
「なぜ君ではなく、君たちなのだろうか?」
と思ったと,氏のnoteに書いています。  原作者の吉野氏が「君たち」とした思いをとらえ,それが表現された漫画です。  最近,図書室で新装版の『君たちはどう生きるかを見つけ,読みました。  こちらは,表紙を開くと「君たちはどう生きるか』を読む前に “私たちはどう生きるか”」と池上彰氏の紹介文から始まります。  挿絵は少ないですが,絵は羽賀氏の漫画からです。  表紙のコペル君,後姿のコペル君,叔父さん…,文字からの印象が…。  読む人の年齢や状況により,読む“視点”が異なって,内容への共感や理解が変わってくるのが,この作品の魅力の一つだと思います。  あなたは,どこに共感し,何を思いましたか。  漫画版の出版社紹介文より
 人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。  出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!  1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。  人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん 多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。  勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、  昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。  そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。  初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけに してほしい一冊です。
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