集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

卒業が近づいて(中学3年・1991年1月)

芽0216。 今朝は雲が気になりましたが,晴れた日になり,陽の光に暖かさを感じる春の日”でした。  オリンピック(平昌五輪)では,アスリートの熱戦が繰り広げられています。  メダルや入賞を目標にしてきた選手は,その結果に,喜び,納得し,悔しがり…。観衆を感度させています。  テレビでも新聞でも,オリンピックを最初に大きく取り上げています。  オリンピックに関心があるし,競技結果が気になります。でも,その“報道”を素直に受け入れられずにいます。  先日,「マスコミの「メダルの期待がかかります」報道がスポーツをダメにする」(スピン経済の歩き方)の記事を読み,“モヤモヤ感”に説明が付けられたように思いました。  マスコミが“盛り上げる”のは「ものごとの“本質”」とは別のものになってしまい,それによって“壊れて”いるものが多いように感じています。  みなさんは,テレビの“報道”を見ていますか。  小学6年,中学3年,高校3年の「今」は,「卒業まで,あとわずか…」との思いで,「○○をしっかりと…」「思い出になる…」と生活や学習に向かっていることと思います。  中学3年の学級通信(1990・1991年)でも,冬休みを終え1月になって,そうした日記を載せています。  3学期が始まってすぐの1月11日の日記から。
    Aさん  中学校生活もあと60日。この中学生日記も最後の一冊となった。あと60日,どんなふううに思い出を記録していこうかなあ。  中学校生活もあと少しなんだけど,なんといっても入試までの日が,もうほんのちょっとしかない。もう,“ラストスパート”をかけ始める時ですね。勉強をおろそかにして困るのは自分。精一杯がんばるぞー。  勉強と,もう二つ考えていることがある。 一.クラスのみんなと一緒にいられる期間も少ない。今までクラスマッチとかで,いい思い出がたくさんある。だけど,最後に,やっぱり何かもう一つ思い出づくりをしたいなあなんて思う。最後,みんなで盛り上がりたい。 二.これは,私自身が心にきめたこと。三年間お世話になったこの学校。きれいにして卒業したい。「たつ鳥跡をにごさず」なんていう言葉があった気がする。だから,たった15分のそうじを一所懸命やろうと思う。     Bくん  今日,そうじの時間,B君と話していました。「三学期は,そうじをいっしょうけんめいやるか。」と。  今までもいっしょうけんめいやって,校長先生にほめられた時もあったけど…。僕は,何か一つでも,いっしょうけんめいにできることがほしいから。     Cさん  なんか,ずるずると,とうとうここまで来てしまった。とうとう,あと二か月ちょっとで卒業する。その時には,もう,この中学生日記も終わりです。なんか,今までのことを振り返ると,私は何もしてないように感じる。だから,心にのこる大きな思い出をつくりたい。  勉強にいそがしくなるけど,でも,美術でも家庭科でも,何でもいい。私にしかできないことを見つけたいです。  入試も後悔なんてしないようにしたい。
 この日記に,こんな言葉を書いています。 ******** ※ 特別なことでなくていい。たった15分を大切に。 ※ よく「目標をもって…」と聞きますし,私も言います。でも難しいkぉとですよね。目標を実現した時の喜びは,言葉では表せないものです。小さな目標,ささいなことであっても,その喜びがあります。目標の内容よりも,その喜びを求めて,人は努力するものだと思います。 ********  今,卒業が近づいている子供達は,どのような思いをもって日々を過ごしているでしょう。  そして,その近くにいる“大人”のみなさんは,何を聞き,何を語り,何をされているでしょう。