「“かげあそび”をしたよ」(1985年 1年生)
予報が「晴れて…」と伝えていた通りに,朝は青空でした。
しかし,すぐに雲が広がってきて,雪が降り出しそうな空になってきました。日中,雪が舞ったり降ったり,日が射したりと,変化のある日でした。
気温は上がらず寒い一日でした。
異常天候早期警戒情報が発表されるなど,厳しい寒さが続き2月もまだ寒さに注意が必要なようです。
寒さに負けず,万全な寒さ対策をして,体調を崩さないよう気をつけましょう。
小学校では,この時期に版画の学習,制作を行っています。
先日も,小学校のホームページに,版画制作に向かう子供たちのようすが記事になっていました。
1985年1月26日の学級通信に,版画の学びにつなげる理科の授業のようすを伝えていました。
今日の理科で,「かげあそび」をやったね。思ったようにできたかな。セロファンを,たくさんの子が持ってきたので,びっくりリしました。 三時間目に,一人ひとりオーエチピー(OHP)で見せてもらいました。 自動車,バス,ロケット,カメラ,ゴジラ,花など,いっぱいありました。 その中で,先生が,ちょっとびっくりしたのは,Aさんが作った『すいどうの じゃぐち』です。 朝,水の話があったからかもしれないけど,予想していなかったものが出てきて,驚きました。 あなたは,どうでしたか。その日の日記に「かげあそび」のことを書いた子が多く,翌日の学級通信に載せました。
B子 今日の理科で,色のついたソロファンで,わたしは,ゴジラの火を吹くとこと,ティーシャツを作りました。 みんな,いろいろ素敵なものばかりでした,Cちゃんは,素敵なロケットでした,DくんとEくんは,一番おもしろかったです。 みんなおもしろいものばかりです。 F男 今日,かげあそびをやりました。ぼくのは,まだあったけど出しませんでした。 かげあそびは,すごく楽しかったです。 G子 今日,学校でかげあそびをしました。 わたしは,バスと家をつくりました。少しへんになっちゃいました。でも,みんなは笑わなかったです。楽しかったです。G子の「みんな笑わなかったです」は,「この学級は,いい子がいっぱい。友達が頑張ったことには笑わないね。かわりに…。」と,子供達の行動に“価値づけ”しました。 授業の中では,笑わないのは″いつものこと”で,そこでは価値づけができません。それが,この日記のように″書いてある”ことで機会が生まれました。 小学校低学年のうちに,「○○するとよい」「○○するのが当然」といった経験を重ねること,その機会を意図的に多くもつことは大切なことです。 このときの1年生と,たくさんの経験をしました。