4月から「道徳の教科書」で…
今朝,窓を開けてびっくり!
雪です。
「一面の銀世界」とまではいきませんでしたが,田畑がうっすらと白くなっていました。
寒い一日でした。
「小学校で英語が始まったり,道徳が教科になったりするんだってね。先生も大変だね。」
「“特別の教科” 道徳って何?」
「道徳の授業って,前からあったでしょ。」
「道徳の教科書って,昔から使ってたよ。」
「5,4,3…って道徳の成績が出て,通知表に載るんだよね。」
…
子育てが“昔のこと”となった“地域の大人”と話をすると,ニュースや情報番組で目や耳にしたことを断定的に承知されているようです。
そして,どの方も「道徳の授業」を経験されたり,「道徳の本」を使ったりしており,そこに“変わること”の状況は見いだせず,意味や価値も感じてみえないようです。
今,小学生・中学生の保護者の方,これから就学前の子育て中のみなさんは,「特別の教科 道徳」は,どのように聞き及んでいるのでしょう。
みなさん,いかがですか。
来春(2018年)4月から小学校で,教科書(小学校教科用図書)が使われます。
これまで「道徳の本」と呼んでいたものは,教科書ではなく,「子供達が学ぶのに,これがよい」と学校が選び,使用していたものです。他教科の資料集や図解などと同じ扱いの副読本でした。
今回,“教科”となったことで,文部科学省の検定(認定)があり,地域(市町村)で採択されたものを使って,子供達が学びます。
小学校道徳の教科書で認定されたのは8つの出版社のものでした。
◇平成30年度小学校道徳教科書(教科書協会)
学習指導要領解説では,
発達の段階に応じ、答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童が自分自身の問題と捉え、向き合う「考える道徳」、「議論する道徳」へと転換を図るものである。としており,教科書にも,その“質的転換”が求められました。 お子さんが使う教科書は,どんな工夫がされているでしょう。 そして,評価については,
○数値による評価ではなく,記述式であること ○相対評価ではなく,個人内評価であることとされており,“数値による評定”はされません。 さて,教科書の話に戻って,8つの出版社とも「よく似ている」というのが印象です。 これまでよく目にした“読み物”は,どの教科書にも載っているようです。(未確認あり) ご存知の「金の斧 銀の斧」は,正直や誠実を学ぶ教材として取り上げています。 また,「人物」では,二宮金次郎や野口英世など“定番”から,羽生結弦選手や錦織圭選手など“今の人気者”が取り上げられています。 どんな話を載せ,どんな人物を登場させるのか,出版社の特徴がでているようです。 また,教科書ではないが文部科学省が配付してきた「わたしたちの道徳」と同じ教材も目立ちました。そして,付録として,「心のノート」と似た冊子(別冊)を付けたものありました。 みなさんも,一度,子供達が4月から使う教科書をご覧になってみてはいかがですか。 【関連】 ◇道徳教育(文部科学省) ◇平成30年度小学校道徳教科書(教科書協会) ◇小学校の先生がたへ 道徳のこと。これからも,ご一緒に。(東京書籍) *「教育新聞」記事;東京書籍 ◇小学校道徳 特設ページ(学校図書) *「教育新聞」記事;学校図書 ◇小学道徳 はばたこう明日へ(教育出版) *「教育新聞」記事;教育出版 ◇「特別の教科 道徳」(光村図書出版) *「教育新聞」記事;光村図書出版 ◇平成30年度版 小学校道徳科教科書「小学道徳 生きる力」のご案内(日本文教出版) *「教育新聞」記事;日本文教出版 ◇小学校道徳教科書「ゆたかな心」(光文書院) *「教育新聞」記事;光文書院 ◇みんなの道徳(学研教育みらい) *「教育新聞」記事;学研教育みらい ◇道徳教科書(廣済堂あかつき) *「教育新聞」記事;廣済堂あかつき