集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『陸王』(池井戸潤・著)

実1022。 投票日台風21号。  大雨,強風…,被害はありませんか。  午後,算数・数学に関する子供達の研究を見せてもらいました。  「なるほど。よく気づいたな。」  「ここまで追究できるんだ。」  「よくまとまっていて,よく分かる。」    わくわくして取り組んでいる子供の姿に,パワーをいただいた時間でした。  そして,一緒にいる“大人”から,刺激をいただきました。  ありがとうございました読んでから見るか?  見てから読むか?   見ながら読むか?  そんな思いを持った『陸王』(集英社・刊)です。  発売されて,「面白そうだな。」と思いましたが,その“厚さ”に後回し(?)にしていました。  今年になって,テレビ番組の宣伝が始まり,先の“悩み"(?)です。  「読んでから見る」ことにしました。  読み始めると,一気でした。  このボリュームが,登場人物の「心」と「変化」,それぞれの「つながり」や「駆け引き」のなかに引き込んでいくようです。  時間を忘れて,楽しみました。  読み終えて,テレビの第1話を楽しみました。  ドラマと小説とを“比べ”ながら,出演者が表現する“登場人物”の魅力が伝わってきました。  茂木の故障のマラソンレースは,「豊橋国際…」でした。東三河の街で撮影されており,ドラマを身近に感じました。  第2話以降が楽しみです。
 飯山は続ける。「本当のプライドってのは,看板でも肩書きでもない。自分の仕事に対して抱くものなんだ。会社が大きくても小さくても,肩書きが立派だろうとそうじゃなかろうと,そんなことは関係ない。どれだけ自分と,自分の仕事に責任と価値を見出せるかさ」 「オレにも,そんな仕事,見つかるかな」 「実際に御社は設備が──」 「バカにしないでいただきたい」  宮沢ははっきりといい,御園を睨み付けた。「たしかに設備投資をする資金はいまはない。ですが,シルクレイを素材として供給して欲しいというニーズは他にもあるでしょう。ビジネスの相手は何も御社だけではない。それをきっと,我々は探し出します。そのとき後悔されるのは,あなたかもしれない」  じっとりと重い視線が,宮沢を射ている。
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