『陸王』(池井戸潤・著)
投票日。台風21号。
大雨,強風…,被害はありませんか。
午後,算数・数学に関する子供達の研究を見せてもらいました。
「なるほど。よく気づいたな。」
「ここまで追究できるんだ。」
「よくまとまっていて,よく分かる。」
…
わくわくして取り組んでいる子供の姿に,パワーをいただいた時間でした。
そして,一緒にいる“大人”から,刺激をいただきました。
ありがとうございました。
読んでから見るか?
見てから読むか?
見ながら読むか?
そんな思いを持った『陸王』(集英社・刊)です。
発売されて,「面白そうだな。」と思いましたが,その“厚さ”に後回し(?)にしていました。
今年になって,テレビ番組の宣伝が始まり,先の“悩み"(?)です。
「読んでから見る」ことにしました。
読み始めると,一気でした。
このボリュームが,登場人物の「心」と「変化」,それぞれの「つながり」や「駆け引き」のなかに引き込んでいくようです。
時間を忘れて,楽しみました。
読み終えて,テレビの第1話を楽しみました。
ドラマと小説とを“比べ”ながら,出演者が表現する“登場人物”の魅力が伝わってきました。
茂木の故障のマラソンレースは,「豊橋国際…」でした。東三河の街で撮影されており,ドラマを身近に感じました。
第2話以降が楽しみです。
飯山は続ける。「本当のプライドってのは,看板でも肩書きでもない。自分の仕事に対して抱くものなんだ。会社が大きくても小さくても,肩書きが立派だろうとそうじゃなかろうと,そんなことは関係ない。どれだけ自分と,自分の仕事に責任と価値を見出せるかさ」 「オレにも,そんな仕事,見つかるかな」 「実際に御社は設備が──」 「バカにしないでいただきたい」 宮沢ははっきりといい,御園を睨み付けた。「たしかに設備投資をする資金はいまはない。ですが,シルクレイを素材として供給して欲しいというニーズは他にもあるでしょう。ビジネスの相手は何も御社だけではない。それをきっと,我々は探し出します。そのとき後悔されるのは,あなたかもしれない」 じっとりと重い視線が,宮沢を射ている。【関連】 ◇池井戸潤最新刊「陸王」絶賛発売中!(集英社) ◇日曜劇場『陸王』(TBSテレビ) ◇ 『陸王』公式アカウント @Rikuoh_novel(Twitter)