集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

台風21号。「多数決」は?

 今日は,もっと雨が降るかと思っていましたが,午前中は小降りで,午後には薄日を感じる天候でした。  そんな中,台風21号速度を上げて日本列島に向かっているようです。  日曜日から月曜日にかけて大雨や強風・暴風がありそうです。  新城市で毎月第4日曜日に開催されている新城軽トラ市「のんほいルロット」は,台風に伴う悪天候が予想されるため中止になるそうです。こうした中止は,初めてのことだそうです。  みなさん,こまめに気象情報・台風情報を確認して,早めの対応をしておきましょう。 →気象庁の「台風情報」はこちらから台風第21号】(下の画像から最新情報にリンクしています。)
台風21号1020。

 日曜日は,第48回衆議院議員総選挙です。  その話題から,以前,オイコノミアNHK)で「多数決だけじゃない!決め方の経済学」を放送していたことを思い出しました。  国会はもちろん,“民主主義”の日本では,何かを決めるとき“多数決”で行われます。  物事を全員一致・全会一致・満場一致で決めることができればよいのですが,異なる意見との調整ができないときには,多数決という方法が“普通”です。  番組では,経済学者の坂井豊貴氏が「多数決は使い方が難しく,うまく使わないと暴力的になる。使用には条件がある。」として,いろいろな決め方(多数決?)を紹介していました。
   多数決の使用条件 その1 多数決をする皆に共通の目標があること その2 投票者が自分の頭で考えて投票すること その3 重要すぎることに使わない
 この例を示しながら,条件の確認をしていました。  それを踏まえ,「多数決が最善ではない」ことを実演(?)で示していきました。  そのなかで,全員一致に一番近いのは“ボルダルール”だと言っていました。  「ボルダルール」,初めて聞く言葉でした。方法は,聞いたことがあるような…。
決め方1020。○多数決  欠点;票割れにより似通ったものの票が分散されてしまう。  事例;2000年米国大統領選ジョージ・W・ブッシュの勝因の一つと言われている。 ○決選投票付き多数決  初回の多数決で過半数に達したものがない場合,上位2つで再度多数決を行う決め方。票割れを防ぐことが可能。  事例;フランス大統領選挙。国内政党の党首選。 ○ボルダルール  配点式の決め方の一つ。選択肢が3つの場合,1位3点,以下2点,1点を各自が投票し,合計点が多いものが勝利となる決め方。  長所;2位以下の選択肢も意見反映が可能。  理想的な決定方法である満場一致に最も近い手法と考えられている。 ○チャレンジ型多数決  優位候補者をあらかじめシードとして決めておき,最初に劣位候補者同士で対決させ,その勝者と優位候補者を対決させる決め方。 ○自由割り当てルール ○総当たり戦  全候補者同士が対決し,最も勝利数の多いものが勝者となる決め方。  事例;スポーツでは多く,W杯のアジア1次予選など。 ○繰り返し最下位消去ルール  何度も多数決を行い,過半数を取るものが出るまでその都度最下位を落としていく決め方。  事例;オリンピックの候補地選び。 ○コンドルセ・ヤングの最尤法  選択肢が多数あっても,2つの選択肢同士に対して投票を行い,どちらが優位にあるかを全パターンで実施し,最終的勝者を判断する決め方。  もしも,その関係が循環した場合には最も僅差の支配関係を削除し,勝者を選択する。
 これまでの国会の状況をみていると,「選挙の当落」「法案の成否」などは,現在の“多数決”で続けていくのがよいとは思えません。  でも,その検討がされそうにもなく…。  いろいろ考えてしまいます。 【関連】   ◇オイコノミアNHK)   坂井豊貴 (@toyotaka_sakai)Twitter