集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『義務教育最後の夏休みに向けて』その2

台風0808。 ゆっくり動く台風5号が日本各地に被害を出しながら北上をしています。  予報では深夜から朝まで“暴風”と“豪雨”と予報されていましたが,深夜のうちに静かになりました。  しかし,“台風一過”とはいかず小雨の降る朝でした。  昨日からの強風で,花壇と田(畑)の「奇跡のひまわり」が,倒れてしまいました。  すべてを元に戻すことはできませんが,日差しが戻ってきたら“元気”に太陽に向かって育っていくことでしょう。  1990年,学級通信(中学3年)の記事『義務教育最後の夏休みに向けて』の続きです。
 進路の中で,将来の希望の話になると,「まだ決まっていない。」という人が,大人数です。  中学生の今,将来を考えられないのは,しかたのないことかもしれません。しかし,将来に向けての目標をもたないことには,今選択しようとしている進路が,自分にとって正しい選択なのか,判定できない状態だと思います。もちろん,「なぜ,高校へ行くの?」といった質問にも十分な答えはできないと思います。  例えば,「将来,商売に関する仕事に就きたいのなら,商業科へ進学して就職するか,普通科から大学の経済学部へ進んで就職する。」などのように,自分の進路が考えられるはずです。それがあって,初めて,高校はどこへ進学するのか,そのために,今やらなければいけないことは何なのかがはっきりするはずです。  この夏休み,将来について考える時をもちたいものです。  さて,あと一週間で夏休みに入ります。一年,二年と違って,何となく楽しさも半分といった感じか,もう夏休みといった驚きのような気持ちだと思います。それも「受験」が原因でしょうか。  今,やるべきことは,“勉強”です。「頑張るぞ」と言っても,やる気が出なくては,前へ進めません。  やる気のある時は,どんなこともスイスイ進んでいくと思います。ですが,そんな時ばかりではありません。まして,誘惑の多い夏休みは,うまくいきません。  そこで,まず,夏休みの課題がはっきりした日に,次のようにして,計画を立てましょう。 ********** 1 教科ごとに,課題の量を(問題数かページ数で)数える。 2 その量を,30で割る。これが,一日にやる課題の量。 3 課題の初めから出た数ごとに印を付ける。(半端な時は,切りのよいところへ付ける。)すべての課題に印を付ける。 4 各教科の一日の課題の量を,一枚の紙に書く。 5 予定表の中へ,10日ごとに済んでいる課題の目標ページを書き込んでおく。  これで,準備完了です。 **********  小学校の時によくやる,「朝何時から何時まで勉強」式の計画は,計画を作るのも大変だし,なかなか守れません。守れない計画は,立てるだけ無駄です。  ですから,節目節目の目標を決めて,それに向け,調子のよい日は多く進めておき,やる気の出ないときには無理をしないことも大切です。  ところで,夏休みの課題は,課題を提出することが大切なのではなく,その課題を使って自分の学力を高めることが重要なのです。ですから,分からないところや,解いてみて間違えたところは,サブノートを作って調べたり,質問したりして,理解できるまで取り組むことが必要になります。  今年の夏休みには,「他から,やらせられる学習。」ではなく,『自分で取り組む学習』になるよう,残された一週間の過ごし方が重要な意味をもつと思います。
 今とは“時代の違い”がありますが,その姿勢は変わらないものだと思います。  将来を考えるにも,小学校からキャリア学習があり,仕事体験,職場体験なども低学年,高学年,中学校と経験ができています。  そのなかで,「○○な生き方をしたい」「○○な人になりたい」「○○に就きたい」と,自分の将来を描いています。  中学3年の「進路選択」も,形を変えています。  そのことを踏まえ,“受験生”の夏休みをみてあげられるとよいと思います。  学生のみなさん,今日,充実していましたか。 【今日の小咄】  役所の死亡届に,届け人が誰かをチェックする欄があり,「1本人 2配偶者 3親族 …」とあった。  本人が死亡届を出す場合って,どんなときだろうか。