集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「“修身”の7つの段階」

花813。  今朝も雲で覆われた空でした。「“不安定な天候”になって急な雨があるのでは…」という天気でした。  日中は気温が上がり,夏の日になりました。  出先の街は,夏休みの人出で賑わっており,気温以上に暑く感じました。  雑誌『致知』が,以前の特集で「修身」を取り上げました。  この「修身」は,旧制学校で教えていた教科の話でなく,「自分の行いを正しくするようにつとめること」という視点での特集です。  修身は,「四書五経」の一つ『大学』において,人間がステップアップするための8条目(格物,致知,誠意,正心,修身,斉家,治国,平天下)の中で最も重んじるとされているものです。  薄衣佐吉氏が,「修身」の度合いを心理学的に考察し,それを「7つの段階」で述べています。
第一は「自己中心の心」。   赤ちゃんがそれである。自分の欲求だけに生きている。 第二は「自立準備性の心」。   幼稚園児の頃である。用事を手伝ったりする。 第三は「自立力の段階」。   成人を迎え自立する。 第四は「開発力の時代」。   困難に立ち向かい,開発改善していく力を持つ。年齢的には三十〜四十代か。 第五は「指導力」。   四十〜五十代になり部下を指導していく。 第六は「包容力」。   好き嫌いを超えて人を包容していく。 第七は「感化力」。   その人がいることで自ずと感化を与える。最高の状態といえよう。
 人は歳月とともに身体的年齢は増えますが,心の発達は歳月に比例しません。  薄衣氏によれば,「年はとっても75%の人が第二段階の状態で終わり,第三段階までいくのは15%,第四段階以上に至るのは10%」だそうです。  第五からの「指導力」「包容力」「感化力」よりも,第四の「開発力の時代」が難しそうです。  この“開発力”を活かさないと,次のステップに上がっていけません。  あなたは,どの段階にいそうですか。 【今日の小咄】  父に,新しい国語辞典を買ってもらおうと頼んだら,「今までの辞書の中身を全部覚えたのか。」と聞かれた。