集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『魂の読書』(清水克衛・著)

花617。  ニュースで「晴れて暖かい日になり…」と伝えていましたが,当地では,雲の多い日で気温もそれほど高くない一日でした。  みなさんのところは,いかがでしたか。  今日,数件の連絡をいただきました。  こういう時,なぜか連続して電話が入ります。  電話を切って,「○○さん,何か言い忘れたかな?」と電話を取ると,別の方でした。  ちょっと不思議な気のする一時でした。  ずっと読みたかった清水克衛氏の『魂の読書』(育鵬社・刊)を,やっと読みました。  「読書離れ」と言われ,各地で書店の寂れが見られます。  そうしたなかで,雑誌やコミックコーナーが広くなり,平積みにはランキング本が並びます。  さらに,「○○で成功する」「○○すれば,うまくいく」といった本も目立ちます。  序章のなかで,「○○の成功法則」について“オモテ”と“ウラ”があることを述べています。
 世間様で言う「成功法則」というもの,作用反作用の法則,陰陽循環の法則に縛られていることを忘れてはならないのです。  しかし,多くの「成功法則」といわれる本を眺めてると,その辺がちょっと怪しく感じられますね。曰く,「簡単に儲かる」「ラクラク成功する」「たった3分でうまくいく」。ウルトラマンだって3分,必死に戦いをしているのに(笑)。
 読書の目的について,まど・みちおさんの言葉を引用しながら,
 また,詩人のまど・みとおさんはこう言われたそうです。 「世の中に『?』と『!』と両方あれば,ほかにもうなにもいらん」  読書の目的は,『なぜなんだろう?』と『えー! 知らなかった! びっくり!!』にあると思っています。
と述べています。  納得です。  そして,これは教育の目的にも重なると思います。  教科を学ぶことは,『?』と『!』とを繰り返していくことです。  また,第4章に「西郷ライン」という言葉がでてきます。  日本人に,この「西郷ライン」を学ぶように呼びかけています。  「西郷ライン」とは,『陽明学→言志四録→西郷隆盛頭山満中村天風安岡正篤→伊與田覺』と,思想や書籍,人物の流れです。  「言志四録」は初めて知りました。  「西郷ライン」で(を)学んでみたいと思います。  いつもより多いノートへの記述でした。  自分の“思考”を見つめ直す一冊に,いかがですか。
   目 次 はじめに 序章 「答え」を探すためではなく「問い」を見つけるために読書は必要なのです 第1章 なぜ、いくら自己啓発書を読んでも成長しないのか? 第2章 「そもそも論」で考えよう 第3章 読書は「タテ」にすべし! 第4章 「西郷ライン」で人生の軸をつくる 第5章 私はなぜ読書をススメるのか あとがきに代えて 【特別付録】世の中に流されないためのブックガイド60
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