1-4 やる気こそ (新しく先生となるみなさんへ)
暑い日が続きます。
日中、屋外での作業は“危険”と注意が呼びかけられています。
明日も暑そうです。みなさん、お気を付けください。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
********
教員の心構え
4 やる気こそ
教貝としての資質の第一は,何といっても教職に専念する情熱である。あらゆる職業人には,自らの職業の意義を深く考え,職業人としての意識に徹した行動をとることが要求されている。教員という職業は,人格をもった成長を続ける人間を直接対象とする点において,他とは異なる尊い職業である。
シュプランガー(教育学者 ドイツ 1882−1963)は,巧みな比喩をもって次のように述べている。「教育は,伝統的な文化の古木に新しい若芽を出させて,そこに新鮮な樹液を通す働きをするもの」であると。教育は,人がその生涯を棒げるに足る意義深い仕事である。
また,福沢諭吉(1835−1901)は,「この世の中で一番幸せなことは,生涯を貫く仕事をもつことである」と論じた。教育という仕事の尊さと,その使命の重大さを自覚し,子供への限りない愛情と教育への情熱を燃やし続けてほしいものである。
********
注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。