気温の低い寒い一日でした。
26年前(1995年)の早朝,
阪神・淡路大震災が発生しました。大きな被害と悲しみをもたらしたこの災害は,人々の日常そして考え,行動を大きく転換させました。
また
30年前(1991年),
多国籍軍が
イラク軍への
空爆を開始して
湾岸戦争が勃発した。その
空爆のようすがテレビで生中継された史上初の戦争でした。
先週の小中学校では,“
生まれる前の出来事”から,どのような話があり,新型コロナ禍に活きる学びがあったでしょうか。
今朝の
神戸「追悼のつどい」を伝える
NHKの放送でも取り上げられていた歌 『
♪ しあわせ運べるように』をご存じですか。
昨年(1/18)放送された『
しあわせ運べるように 阪神・淡路大震災25年 神戸が生んだ奇跡の歌の物語』が先日(14日)再放送されていました。
地震にも 負けない
強い心をもって
亡くなった方々のぶんも
毎日を 大切に 生きてゆこう
こう始まる歌は,
1995年1月17日の阪神・淡路大震災の後,神戸の小学校教諭 臼井真氏が作詞・作曲した曲です。
◇『♪しあわせ運べるように』(2018/03/11 集団「Emication」)
放送を見ながら,
歌が生まれたこと,歌詞に込めたこと,歌うこと,合唱すること,声を出すこと,語ること,伝えること,願うこと……
そこに,大きな“
力・
パワー”のあることを思いました。
しかし,新型コロナ禍のなか,歌は“
飛沫が発生しやすい”として控えてきていますし,緊急事態宣言が発出される状況となり「
対策をとっても感染リスクが高い学習活動」の一つとして合唱が例示されており,歌うことは難しそうです。
響きわたれ ぼくたちの歌
生まれ変わる 「神戸(ふるさと)」のまちに
届けたい わたしたちの歌
しあわせ 運べるように
神戸から東北,熊本,海外へと,災害の地で“
生まれ変わる”と復興への思いと元気を伝えてきました。
また,「
♪ アンパンマンのマーチ」が
東日本大震災の被災者を勇気づけたなど,歌の力を感じます。音
楽家,ミュージシャンが,歌・音楽を発信し続けます。
それを思う時,学校の「
音楽の授業」は,子供達に“
歌の力”を伝え,“
音楽”を発信しているでしょうか。
昨年6月,ある学校のホームページに,
新型コロナウイス感染拡大防止の観点から、音楽の合唱の授業は、ハミングで歌う取り組みが進められています。各パートが別々の音程に別れて、曲の厚みが出るとき、聞いていてジーンと胸に迫ってきます。
新しい文化が生まれる予感がします。
と記事があり,創造的に取り組んでいるようすがみられました。
生まれた“
文化”が,子供達から保護者へ,そして社会へ…。
周囲に飛沫を撒き散らすわけにはいきませんが,新型コロナ禍の「
この日,この時だから歌いたい歌」は…。
そして“
伝えたいこと”は…。
《
これまでの1月17日》
◇「あの日」から25年。時を超え…。(2020/01/17 集団「Emication」)
◇今日は「防災とボランティアの日」。(2019/01/17 集団「Emication」)
◇『ぼくを探しに』(スルヴァスタイン・作/倉橋由美子・訳)(2018/01/17 集団「Emication」)
◇22年目の1月17日。(2017/01/17 集団「Emication」)
【関連】
◇「しあわせ運べるように 阪神・淡路大震災25年 神戸が生んだ奇跡の歌の物語」 (
NHK BS1スペシャル)
◇阪神淡路大震災 激震の記録1995 取材映像アーカイブ(
朝日放送グループ)
◇焼け跡の少年 神戸・御菅の記憶(1)1枚の写真(
神戸新聞NEXT)