集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

はじめに。詩『教室はまちがうところだ』

花0404。 天気予報が「夕方から雨…」と伝えていましたが,晴れていた空に薄く雲がかかりましたが,その程度でした。

 当地でも,「暖かい」から「暑い」になりそうな20度を超える気温の一日でした。

 「金曜日は雨…」であった予報が,夕方のニュースでは「曇りから雨…」と変わっていました。金曜日は小学校の入学式があり,できれば降らずに過ぎてほしいものです。

 でも,晴天続きで空気が乾燥しています。それを抑える雨もありがたいが…。

 午後,作手小・中学校を訪れ,校長先生に報告打合せをしました。

 これからも充実した活動ができそうです。よろしくお願いします

 新年度,新学年,新学期…。小中学校の新しい一年が始まります

 この時期に話題になることの一つに『教室はまちがうところだ』の詩があります。

 71行に及ぶ長い詩で,1967年に中学2年の学級通信に掲載されたものです。担任の蒔田氏が書いたものです。

 教員は,子供達が発言することを「間違えたらどうしよう…」「間違えたくないな…」とためらうのを恐れないようにさせたいと考えます。

 そのために,さまざまな工夫をし,指導をします。

 半世紀前の前の詩ですが,「教室はまちがうところだ」という気持ちが伝えやすいと,使われる教員は多いと思います。

 ただ「間違った○○」「正しいのは○○」を誰が判断するのか,「間違った意見」って何だろう,など気になることもあるでしょうが,子供達が,他の人の発言をきちんと聞き,自分の考えや気づきをしっかり発言することができるように,この詩が活かされれば,意味・価値のある詩だと思います。

   教室はまちがうところだ

      蒔田 晋時(まきた しんじ)

教室はまちがうところだ

みんなどしどし手を上げて

まちがった意見を 言おうじゃないか

まちがった答えを 言おうじゃないか

まちがうことをおそれちゃいけない

まちがったものをワラっちゃいけない

まちがった意見を まちがった答えを

あじゃあないか こうじゃあないかと

みんなで出しあい 言い合うなかで

ほんとのものを見つけていくのだ

そうしてみんなで伸びていくのだ

いつも正しくまちがいのない

答えをしなくちゃならんと思って

そういうとこだと思っているから

まちがうことがこわくてこわくて

手も上げないで小さくなって

黙りこくって時間がすぎる

しかたがないから先生だけが

勝手にしやべって生徒はうわのそら

それじゃあちっとも伸びてはいけない

神様でさえまちがう世のなか

ましてこれから人間になろうと

している僕らがまちがったって

なにがおかしいあたりまえじゃないか

うつむきうつむき

そうっと上げた手 はじめて上げた手

先生がさした

どきりと胸が大きく鳴って

どぎっどきっと体が燃えて

立ったとたんに忘れてしまった

なんだかぼそぼそしゃべったけれども

なにを言ったかちんぷんかんぷん

私はことりと座ってしまった

体がすうっと涼しくなって

ああ言やあよかった こう言やあよかった

あとでいいこと浮かんでくるのに

それでいいのだいくどもいくども

おんなじことをくりかえすうちに

それからだんだんどきりがやんで

言いたいことが言えてくるのだ

はじめからうまいこと言えるはずないんだ

はじめから答えが当たるはずないんだ

なんどもなんども言ってるうちに

まちがううちに

言いたいことの半分くらいは

どうやらこうやら言えてくるのだ

そうしてたまには答えも当たる

まちがいだらけの僕らの教室

おそれちゃいけないワラッちゃいけない

安心して手を上げろ

安心してまがえや

まちがったってワラッたり

ばかにしたりおこったり

そんなものはおりゃあせん

まちがったって誰かがよ

なおしてくれるし教えてくれる

困ったときには先生が

ない知恵しぼって教えるで

そんな教室作ろうやあ

おまえへんだと言われたって

あんたちがうと言われたって

そう思うだからしょうがない

だれかがかりにもワラッたら

まちがうことがなぜわるい

まちがってることわかればよ

人が言おうが言うまいが

おらあ自分であらためる

わからなけりゃあそのかわり

誰が言おうとこずこうと

おらあ根性曲げねえだ

そんな教室作ろうやあ

 いかがですか。

 先生,子供達に「詩」を読ませていますか。

 この詩はいかがですか。