「ちかごろかわったこと」(1985年1月)
今日も気温が上がり,暖かい一日でした。
しかし,いつまでも暖かさが続くわけもなく,来週は,再び″極寒”となるようです。
ニュースで聞くロシアなどの状況にはならないでしょうが,暖かいうちに″備え”をしっかりしておきましょう。
明日の天気は…。
前回の「3回目の「ちかごろかわったこと」(1984年11月)」から2か月が過ぎ,5回目の文章を書きました。
この頃になると,書く時間は変わっていませんが,長い文章を書く子が出てきます。このときは,半数の子が作文用紙2枚になっていました。
学級通信(1月23日)で紹介するとき,人数を伝えながら,「長く書けば良いわけではありませんが,詳しく書けば長くなってしまいます。」と,記述の詳しさを褒めるコメントを書いています。
冬の文章は,寒さに関することが目立ちました。
学校での基準ですが,大人も参考にしていただくとよいと思います。
「元気になったから…」とすぐに勤め先や人ごみに出ていくのは,周囲に迷惑をかけてしまいます。
ゆっくり休養をし,しっかり回復してから活動をはじめましょう。
◇愛知県インフルエンザ情報ポータルサイト
J子 このごろ,寒くなりました。でも,わたしは,まだ 夏の服です。それに,おねいちゃんも,マラソンへ行くときは,夏服です。 だんだん,寒くなっても、お昼になると,暖かいので,すぐ夏の服になってきてしまいます。 どうしてもじゃあないけど,長袖を着てみたいです。でも,すぐ夏の服を着て,学校へ来ちゃいます。 だけど,夏の服もいいです。わたしは、二年生になるまで,夏の服でいたいです。でも,ちょっと寒いです。今の子供達にも,寒風のなかで半袖半ズボン姿を見ることがあります。この子も,そうした一人だったと思います。 文章からは,″この子のこだわり”の素は読み取れませんが,「夏の服」を着続けようとする姿に感心します。 その姿に声をかけると…。 寒い日に「氷」に気づいた子の文章です。
H子 ちかごろ,氷がはるようになったから,すごく寒くなってきました。だから,氷がはってて,つるつる滑って,転んじゃったりするから,おもしろいです。 氷は、,何日ではるか知りたいです。わたしは,十日過ぎると,はると思います。 だって,きのうからです。学校ではらないし,あさってでも,まだ学校でやって,はらなかったし,家でやっても,はらなかったからです。 幼稚園のとき,氷をつくって遊んだからです。あのときは,何日もまたたないと,氷がが,はらなかったからです。でも、あんまり覚えてないです。だって前のことだったからです。ただ「氷がはった」というだけでなく,「十日過ぎると」と予想したり,その予想の根拠を述べたりしています。 この「気づき」と「考え」のできていることが,1年生として見事です。 文章の表現として十分ではありませんが,「ちかごろかわったこと」では修正しません。文字の間違いも直しません。子供が「気づき」をしっかり表す(外化する)ことを大切にしました。 表現や文字は,国語の授業で行えば十分です。 今,子供は,どのような「近ごろ変わったこと」を書くのかな。 【おまけ】 インフルエンザの流行がさらに広がっているようです。 学校では,インフルエンザを発症すると「出席停止」の措置をとります。本人の回復のためと,感染の拡大を防ぐためです。
◇愛知県インフルエンザ情報ポータルサイト