集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

詩『チューインガム一つ』

葉1204。 晴れの日が続いており,今朝も青空でした。  しかし,天気予報通りに雲が広がって“下り坂の天候”となりました。  明日から寒気が列島にやってくるという予報もあり,“冬到来”となりそうです。  いつもの言葉ですが,寒暖の変化に体調を崩さないようにしたいと思います。  午後,小学校と中学校にお邪魔し,校長先生にお願いと相談をしました。  作手交流館で3月に計画する催しについて,「学校教育として…」「地域で育つ子供として…」「これからの作手地区に…」との相談でした。  それぞれの協力をいただき,楽しみのある催しになるものと思います。  よろしくお願いします。  先日,ある先生から「子供達の今」「学校の今」をお聞きしました。  素敵なこと,素晴らしいことに,自分事のように嬉しく感じました。  「えっ,そうなの?」と驚く話もあり,わずか2年での様変わりに,担当の方々の心労を思いました。そして,お手伝いできることがありそうな気がします。  子供達の話を聞きながら,ふと一つの詩が浮かびました。  灰谷健次郎氏の本で紹介されていた児童詩『チューインガム一つ』です。  この詩を読むと,「子供に,こうした詩は書かせたくない。」という子供の生活を思う気持ちと,「子供に,こんな詩を書かせたい。」という表現する力・学習を考える思いとが浮かび,複雑な気持ちになります。  もやもやしながら,読み直します。
   チューインガム一つ       3年 村井 安子 せんせい おこらんとって せんせい おこらんとってね わたし ものすごくわるいことした わたし おみせやさんの チューインガムとってん 一年生の子とふたりで チューインガムとってしもてん すぐ みつかってしもた きっと かみさん(神様)が おばさんにしらせたんや わたし ものもいわれへん からだが おもちゃみたいに カタカタふるえるねん わたしが一年生の子に 「とり」いうてん 一年生の子が 「あんたもとり」いうたけど わたしはみつかったらいややから いややいうた 一年生の子がとった でも わたしがわるい その子の百ばいも千ばいもわるい わるい わるい わるい わたしがわるい おかあちゃんに そつからへんとおもったのに やっぱり すぐ みつかった あんなこわいおかあちゃんのかお 見たことない あんなかなしそうなおかあちゃんのかお見たことない しぬくらいたたかれて 「こんな子 うちの子とちがう 出ていき」 おかあちゃんはなきながら そないいうねん わたしひとりで出ていってん いつでもいくこうえんにいったら よその国へいったみたいな気がしたよ せんせい どこかへ いってしまお とおもた でも なんぼあるいても どこへもいくとこあらへん なんぼ かんがえても あしばっかりふるえて なんにも かんがえられへん おそうに うちへかえって さかなみたいにおかあちゃんにあやまってん けどおかあちゃんは わたしのかおを見て ないてばかりいる わたしは どうして あんなわるいことしてんやろ もう二日もたっているのに おかあちゃんは まだ さみしそうにないている せんせい どないしょう
 子供の日々が,健やかでありますように!