集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「部活動」を考えると…。

花0319。 天気のよい日でした。  ここ数日と同じように冷たい風が吹いていますが,“暖かい”感じのする日でした。日差しに強さが増してきているのでしょう。  もう“”です。  今,社会で“働き方”が話題となり,政府が働き方改革実現会議で審議したり,プレミアムフライデーで騒いだり,さまざまに働き方改革が呼びかけられています。  学校や教員も,その動きの中で改善に取り組んでいるようです。  以前から“多忙化・多忙感の解消”に向けて,いろいろと手を尽くし,成果はあっても,それが“解消”となっていません。  その改善の一つが“部活動のあり方”でしょう。当地でも,新年度から中学校の部活動で大きな変化があります。  先ごろ,部活動の外部指導員の扱いを変更する学校教育法の施行規則を改める省令が公布されており,4月からの改善に生かされるかもしれません。  SNSでも,部活動についての書き込みを見ることが多くなった気がします。  今,開いて見つかったものを,いくつか紹介します。いろいろ意見があると思いますが…。
○その中学校教諭と会う約束は「午後」だったが,結局、夜になった。「今日も部活動の関係でいろいろあって……。部活は問題が多すぎます。長時間労働問題として伝えてください」。 ○部活動を負担に思う教員だけでなく、生きがいに感じている指導者も多く、徹底は難しそうだ。  自身の生きがいを目的に部活動指導が行われていることこそ問題。 ○「今日部活休み!?やったー!」 午後になると… 「楽器吹きてぇ」 ○A部(運動部)で毎日熱心に練習している生徒に「高校でもAを続けるの?」と聞いた。 生徒は「しませんよ。キツすぎるから中学で辞めます。朝練、昼練、放課後練に土日ですよ?」と呆れ気味に語った。  これは極端な例。でも好きなスポーツを二度とやりたくないレベルまで嫌いにするのは罪だ。 ○部活やってると、 負けて悔しかったり 上手く出来なかったり 怪我したりどんどん周りが上手くなっていったり 練習がきつかったり 嬉しいことなんてほとんどないけど、 試合に勝った時とか 同じ部活の人といる時間が楽しすぎるから 続けられるんだよね。 ○部活動のあり方について意見交換会して,エキサイティングでした。とくに若手の先生にとって部活の負担はすごく重いのがデータからもわかります。しかし,同時に生徒との関係づくりや生徒指導の観点から,部活は効果的だし,それは若手ならよけい効果はあるという指摘もありました。 ○たくさんの教師の方々、これまでの諸先輩方のことは尊敬してやまない。 しかし、部活の問題を放置してきたのには1ミリも納得できない。 「ちょっとまずい」という部分を知っておきながら後輩たちに受け継がせてきたのは、悪だ。 悪い流れを断ち切らなかった責任は非常に、とてつもなく大きい。 ○Actually, many bukatsu have no teacher who knows how to play, how to coach, or even rules for that sport. ○NHK高校野球と大相撲の中継を止めた方が良いかもしれない。どっちの組織も一旦解体して高校野球は単なる「部活動」に、大相撲は純然たる「プロ興行」になればいいんだよ。 ○高校野球を取材した新人時代は、「けがを押して出場」とか「痛みに耐え連投」とかは「いい話」だと思っていた。新聞には、そういう記事が多いから。スポーツ事故の後遺症に苦しむ親子の話をたくさん聞いてきた今は、そんな記事書けないな…。むしろ「もう投げるのやめさせて」と言ってしまいそう。 ○億が一、部活が学校から離されたとしても、とうてい定時で帰れる仕事量じゃないし、夫婦2人で育児しながらできる仕事でもない。部活がない小学校にしても同じ。仕事量が多すぎる。  部活問題には手を入れましたよ〜、で教員の労働問題への対策が終わりませんように。 ○授業は国で綿密に検討された学習指導要領に基づき教科免許を持った者が行わなければならない。対して部活動は特に基準もガイドラインもなく免許も経験もない素人が指導を任され責任も負わされる。外からは授業も部活動も学校の教育活動として同列視される。ヘンテコな構造である。 ○こうせいああせい言わんでもやるのが普通。できんかったら、そんなもんかってなるだけ。期待とかそんな甘いもんじゃない。ここは社会、学校じゃない。課題とか出されない。この時期、卒業する学生に会うと言ってしまう。  でも、本当はそういうことに学生の時に気づかんとあかん。部活動でそれは気づく。
 “いくつか”としながら,結構な数になってしまいました。まだまだありますが…。  スポーツ,芸術,研究…,さまざまな分野で“頂点に立った方々”のお話には,少なからず“学生時代の部活動”での練習・経験や出会いが切っ掛けとなったことや基礎を培ったことが出てきます。  そこに,自身の“部活動”を重ねて聞き,お子さんや学校,社会を見ているのではないでしょうか。  何ごとも「○○が正解」「○○で解決」とはいかないものですが,より多くの人が幸せになる最善解を求めて,「良いと思うこと」をすぐに実施していくことが,大切なのだと思います。  当地での成果に期待しています。そして,さらに“働き方”の改善が図られるよう検討と実施が進むことでしょう。  関係のみなさん,ご苦労さまです。 【関連】   ◇働き方改革実現会議首相官邸)   ◇「部活動顧問と"働き方改革"」(視点・論点 2017年02月09日)NHK 解説委員室 解説アーカイブス)