「洗脳」??
旅の途中です。
ブログの更新は,予め用意した原稿になっていますが,よろしければお読みください。
旅のようすは,少しずつSNSで発信していますが…。
◇Instagram(shinshiro @tsukude)
「洗脳」というと悪いイメージがありますが,「人」に係っていくことは,少なからず“洗脳”の動きがあると思います。
それは,「教育の営み」にもいえると思います。
以前読んだ文書に,「洗脳」について,次のような分類がありました。
「信頼」 人は,生活する上ですべてのものに対して思考力を働かせているわけではない。決まりきったと思われるものに対しては機械的な反応ですませてしまう。喫茶店で出されるコーヒーに毒が入っているかどうかなど,考えることはしない。 ところが,毒入りコーヒーなどを出す(に等しいこと),価値観を崩壊させて新しい信頼を「埋め込む」というような手口で洗脳される。 「お返し」 「今まで決してラクな道を歩んでいませんね。もう大丈夫ですよ。」と徹底的に親切にされると,人は自分も相手に対して親切にしようとする。そういう相手が頼むことを2度,3度断り続けるのは相当にしんどい。 「一貫性」 「行動」「考え」「気持ち」というのは一貫しているべきだと人はなんとなく思っている。高価な健康食品を購入し,摂取すると,当然元気になるべきだと思い,元気になった気がしてくる。対価以上の効果があったと思い,他人に勧めるようになる。ここで重要なことは「お金を使わせる」ことである。 「社会的証明」 人は,目の前で集団の行動を見せられると,それに逆らって動くのは難しい。閉ざされた環境で,集団で「素晴らしい」と言っているものに,反抗的態度を表明することは困難であり,暗黙のうちに賛成させられてしまう。 「好意の連想」 テレビで通信販売する商品をタレントが出てきて褒めちぎると,なんだか親しみのあるいいモノのように思えてくる。タレントへの好意を商品に投影しているのだ。 「権威」 同様に,ある権威者と懇意であるような関係を見せつけると,その人まで権威があるように思ってしまう。テレビに出演しているというのも同様の効果をもたらす。この作用は強力で,社長秘書が社長のように威張るのは珍しくないことだ。だからいろんな人が偉い人との写真を飾りたがる。 「希少性」 「先着50名」「在庫限り。こんどはいつ入庫するかわかりません。」という希少性を知ると,必要ないものまで「今すぐ確保しておかねば」と考えてしまう。 広義にいえば,主張,意見の交換はすべて洗脳しあっているといえるのかも知れません。しかし,洗脳は論理以外の心理的要素により,あなたの選択の自主性を奪うという点で話し合いと大きく違います。いかがですか。 あなたの仕事に読み替えると,「同じだ」という側面はありませんか。 何事も“表裏”があり,一面だけで良し悪しを言えることではありません。それを「良」「よいこと」としていくことが大切だと思います。 【今日の小咄】 6歳の息子に「好きな女の子は誰?」と聞いた。教えてくれないので,クラスの子一人ひとりの名前を言ってみた。「違う」「違う」と言っていたのに,ある女の子のときだけ,急に「教えない!」に変わった。