穀雨。「地震に思う」
今日は二十四節気の一つ『穀雨』です。「田畑の準備が整い,それに合わせて春の雨の降るころ」とされます。
当地では,稲作の準備が始まり籾蒔きの時期となっています。
二十四節気における「春」は,立春に始まり穀雨で終わりを告げます。穀雨の終わり頃(立夏直前)に「八十八夜」があります。
農耕民族である日本人の祖は,この時期になると田植えの準備に取りかかりました。
雪が解け,草花が咲き,鳥が渡りと,さまざまな“命”が吹き返してきます。そして,すっかり次の命を育む用意ができた頃,そうした時期が「穀雨」です。
「瑞雨(ずいう)」も同じ意味があり,草木を潤す雨を「甘雨(かんう)」と言うそうです。それぞれ,初めて聞いた言葉のような気がします。
そして,この時期に降る雨は,百穀を潤し芽を出させる春雨として 「百穀春雨」と言います。
多くの人の生活は“農耕民族”とは言えなくなっていますが,二十四節気などの暦から窺える「季節」に,暮らしの豊かさを感じます。
明日の雨は 「百穀春雨」でしょうか。それとも…。
“自由人”となってから,今までより「情報」をゆっくり見られる時間があります。そして,そこから考える時間が持てています。
ところが,熊本地震が起こってから,少し状況が違います。その情報に,「警戒と不安」だけを広げるものも少なくありません。考えることも,堂々巡りになりがちです。
地震が収束せず続いていることで,復旧や復興,次への準備が話題にできないのでしょうが,先日書いた「情報を切断する」ことも必要なことも多くあります。
そうした情報の中で,「経験に学ぶ」「過去に学ぶ」ことを伝えてくれるものもあります。
岩手県陸前高田市の防災士 佐藤一男氏が,避難所や仮設住宅での経験を発信されています。熊本の方々にも参考になるでしょうし,何より「次への備え」を考えるために,再読しておきたい話です。
◇「東日本大震災、体育館避難所で起きたこと」(2015.06.25 SYNODOS)
◇「東日本大震災、仮設住宅に移るまでに起きたこと」(2015.09.03 SYNODOS)
また,被災地からの情報には,いろいろなものがあります。
東日本大震災後に「新政府内閣総理大臣」となった坂口恭平氏は,今回の熊本地震にも遭遇してしまいました。
そして,その状況を発信しています。
◇坂口恭平の熊本脱出記(1) あの日、東京で感じた「予兆」〜そして家族の待つ熊本へ(現代ビジネス)
※(1)から(4)まで記事があります。
さらに,「自衛隊」の話題や「弁当」の話題でも,いろいろな情報があり,いろいろな“見方”があります。
◇被災者の疑問「そういえば自衛隊員がご飯を食べているのを見たことがない…」→衝撃の真実が明らかに(netgeek)
◇MBS山中アナはそこまで非難されるほどなのだろうか(長谷川豊)(BLOGOS)
「ネットの怖さ」を感じつつ,やはり,それ以上に「ネットの活用」が非常時に必要であり,そのために,“平時”の地域では点検と整備が急務だと感じます。
【おまけ1】
東日本大震災で「幻のCM」となった動画が,再び注目をあびています。
そのCMは,2011年3月9日に放送が開始されました。東日本大震災の2日前です。
2011年3月12日に全線開通した九州新幹線のCMです。
東日本大震災の後,このCMは放送が中止されてしまいます。CMとしては,カンヌ国際広告賞で「金賞」を受賞した素晴らしい作品で,「幻のCM」としてYouTubeなどで視聴され続けました。
CMの中で「祝」という言葉(文字)があり,好ましくないかもしれません。しかし,九州新幹線が全線で復旧し走り出すことを願い,九州の人々が映像に映し出されているような「笑顔」を取り戻せるように願い,改めて視聴しました。
《こちらも【HD】九州新幹線全線開業 祝!九州縦断ウェーブ CM「25分特別編」(YouTube)》
【おまけ2】
◇このたびの地震で被災されたみなさまへ、 作家さんから応援メッセージが届きました。(コミックエッセイ劇場)
◇「#くまモン頑張れ絵」熊本を応援する漫画家のくまモンイラストまとめ(NAVER まとめ)
◇熊本地震で自衛隊はこんなに頑張ってくれてる(1分で感動)
【今日の一言】
「絶対ウソはつくな。自分がされて嫌なことは絶対しちゃダメ。
人にしてもらって嬉しい,ありがたいと思ったことは絶対返しなさい。そして覚えておきなさい。」