集団「Emication」別館

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「大雪」 モーニング情報交流会。 『国史教科書 第7版 検定合格 市販版 中学校社会用』(竹田恒泰・著)

花1207。 今日は、二十四節気の一つ「大雪」です。“寒中”の真ん中で、一年の気候のなかで“最も寒い時期”です。  「雪が激しく降り始めるころ」とされます。気温は低くなっていますが、初雪はまだのようです。  旧い言い伝えで、「大寒の朝の水は、一年間腐らない」といわれます。容器に汲んで保存しておくとよいとも言われます。  今朝の水を汲んでありますか。  午前中、未来を拓く学校づくり研究会が主催する モーニング情報交流会がありました。  本年度4回目ですが、なかなか都合が合わず、2回目の参加になりました。しかも、他への移動で自動車を運転していましたので、“耳だけ参加”でした。  今日のテーマ「子ども主語の学校はどう作るの?」について、初めに情報提供があり、ブレイクアウトルームでの意見交換、最後に全体に戻って情報交流でした。  運転中でメモはできませんでしたが、「子供にとって…」「“学校”って何?」…、新しい情報と発想があり、考える視点を得られました。  ありがとうございました。  執筆者の竹田恒泰氏は、政治評論家としてマスコミにも登場し、「日本書紀では…」といった切り口で話すことも少なくありません。  竹田氏は、これまでも“教科書”を執筆されていますが、文部科学省教科書検定に合格せず、子供達に届きませんでした。  その図書が版を重ね、次年度からの中学校教科書として合格しました。その市販版『国史教科書 第7版 検定合格 市販版 中学校社会用』(令和書籍・刊)です。
 令和書籍 『国史教科書』 の特徴 ? 最も面白い   面白い教科書を目指しました。楽しみながら学べる「読み物」に仕上がっています。歴史は本質的に面白いものです。その面白さを素直に表記しました。 ? 最もレベルが高い(略) ? 光と影をバランスよく配置(略) ? 全体を通じての課題探求(略) ? 「日本人」のための教科書(略) ? 教科書版「アップルコンピュータ」(略) ? 実践的平和教育(略) ? 読みやすい形状(略) ? 充実した古代史(略) ? 朝廷を重視した構成(略) ? 受験勉強が楽になる仕掛け(略) ? 読み応えのあるコラムの数々   各時代に、読み応えのあるコラムを多数掲載。教科書全体が「読み物」として楽しめる作りになっています。

 本書の特徴として「? 最も面白い」が最初にありました。読んでいくと、その面白さを感じます。  しかし、“中学生が授業で使う”教科書(本書)ですので、この厚さ、開いたときの文字数(?)の多さに、面白さを感じる前に逃げようとする生徒がいそうです。  生徒が面白く学ぶには、“指導者のスタンス”が大きくかかわっているような気がします。採択した地区の先生方は、事前の教材研究がこれまで以上に、そして視点を変えておこなうことが重要になるでしょう。  さて、本書では、最初に「国史教科書 第7版』(検定合格 市販版)刊行に寄せて」が、目次と見開きで1ページで載っています。  このなかに、
(略) 申請図書はこれまで数多の検定意見(欠陥箇所の指定)を受けてきたが、私たちは、従来の常識に沿って書き換えたり、削除するのではなく、言葉を補うことで「私たちの意図する記述を残す」という方針で取り組んだ。その結果、版を重ねるたびに分量が増え、ページ数が大幅に増加することになった。 (略)  私たちは試行錯誤を繰り返して、誤解されない文章、理解しやすい文章を書くことを目指してきた。その結果、検定を通じて、より良い教科書にたどり着いたのではないかと思う。
と、分量やページ数の増えたことに触れている。それが、中学生に誤解されない、理解しやすい文章での記述となっています。  また、本書(第7版)は「最もレベルが高い教科書」を目指した内容としたと述べています。  目次に続いて、「この教科書の課題」が見開きで載っています。  さて、この“課題”とは…。  そして、「序 国史を学ぶにあたって」が始まります。他社の教科書でも、はじめにオリエンテーションとして歴史の学び方や教科書の使い方などに扱っていますが、異なる構成でした。  縦書き2段組みで、次のような項目です。
一 小学校で学んだ人物と文化  イ 思い出してみよう  ロ 歴史カードを作ってみよう 二 年代や時代の表し方  ?元号/?西暦/?世紀/?干支/?時代区分 三 グループで歴史を調べよう  イ テーマを決める  ロ 疑問を持つ  ハ 調べる  ニ まとめる  ホ 発表する  ヘ 振り返る 四 歴史的な見方・考え方  イ 年代と時系列  ロ 推移  ハ 比較  ニ 関連  ホ 現在とのつながり
 次の第一章からは扉で始まります。  扉は、大きくイラストが描かれています。とても素敵ですが、本文とのギャップが…。  扉の次には、年表と生徒への質問が載ります。  そして本文…。  終わりにまとめ…。  教科書としての工夫が盛りだくさんで、まだまだ見つかります。書き出すと長くなりそうです。  中学生に、歴史の面白さ、学ぶ楽しさを伝えようとする内容を、確かめてみてください。  中学生の教科書ですが、大人が楽しみ、歴史を考え学ぶ図書です。  あなたも、いかがですか。
  目次 この教科書の課題 世界各国王朝略年表 歴代天皇皇位継承図 序 国史を学ぶにあたって 第一章 原始 第二章 古代 第三章 中世 第四章 近世 第五章 近代 第六章 現代 歴史学習の幅を広げよう 政権担当者・出来事対照表 巻末資料 日本美術図鑑 索引
【関連】   ◇竹田恒泰 (@takenoma)( X )   ◇竹田恒泰チャンネル (@takeda_ch)( X )   ◇令和書籍 (@reiwashoseki)( X ) 【参考;モーニング情報交流会】  次回は、2月3日(土)、テーマ「振り返りは子どもや教師を変革するか?」です。あなたも、いかがですか。   ☆2024年度 モーニング情報交流会(オンライン開催 9時30分〜11時まで)   ◇第1回 6月15日(土) 「学びはどうしたら変わるのか?」     情報提供 島谷千春加賀市教育委員会教育長)   ◇第2回 7月13 日(土) 「幼稚園児にも探究はできるの?」     情報提供 藤井佐由美岐阜市立加納幼稚園長)   ◇第3回 9月 7日(土) 「先生方の学びをどう進めていますか?」     情報提供 池原鉄(那覇市立城岳小学校教頭)   ◇第4回 12月 7日(土) 「子ども主語の学校はどう作るの?」     情報提供 森万喜子(前北海道小樽市立中学校長・青森県教育改革有識者会議委員)   ◇第5回 2月 3日(土) 「振り返りは子どもや教師を変革するか?」     情報提供 稲垣隆佳(安城市立今池小学校長)
研究会0615。
☆2023年度モーニング情報交流会の記事   ◇第1回 5月20日(土) 「学び方は変わってきましたか?」     情報提供 前田康裕熊本大学 教職大学院)   ◇第2回 7月15日(土) 「不登校について話し合いませんか?」     情報提供 草潤中学校 校長・教頭   ◇第3回 9月9日(土) 「発達障害児童生徒とどう向き合っていますか?」     情報提供 山本彩臨床心理士) 、稲葉裕美校長(長崎県佐世保市立春日小学校)   ◇第4回 12月2日(土) 「一人一台端末は活躍していますか?」     情報提供 大城智紀(文部科学省 giga studx 推進チーム)   ◇第5回 2月3日(土) 「アフター・コロナの教育活動どうしますか?」     情報提供 渡辺康雄校長(瀬戸市立虹の丘学園)、岩見沢市立メープル小学校 ☆2022年度モーニング情報交流会の記事   ◇第1回 5月22日(日) 「働き方改革、どうしていますか?」     情報提供 中村友希県教委課長   ◇第2回 7月16日(土)  「学習評価はどうしていますか?」     情報提供 田中雅也校長、森万喜子校長   ◇第3回 9月10日(土)  「学校と地域の連携は進んでいますか?」     情報提供 池原鉄県教委指導主事、平林哲也元校長   ◇第4回 12月3日(土)  「教職員を育てていますか?」     情報提供 桐淵則之校長、平河力校長   ◇第5回 2月4日(土)  「ICT活用の格差を感じませんか?」     情報提供 水谷年孝校長、前田浩志教頭