今朝、非常に強い
台風10号が九州に上陸しました。直接の影響はまだですが、急に、
強い雨が降ったり、強風が吹いたりと、荒れた天候が続いています。
台風10号は、当初は東海地方へ向かって進み、今頃は列島を抜けている予報でした。しかし、発生から“
大きな予報円”が続いたのは、いつも(?)と違う気象状況だったからようで、今後も“
高気圧が消える”ことで、迷走状態になるようです。
各地で暴風、大雨、洪水による被害が出ています。
台風10号が迷走することなく、さっと通過していってほしいものです。
『
現場からの教育改革21の提言』(2007年)から、内容や活動を承知していたり、関わったものを紹介しています。
“
二昔も前”の提言に、今の教育、これからの教育に参考となるモノがあると思います。
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提言9 山の学校の授業づくり、人づくり
(つづき)
*異単元異内容での指導場面から
教師が2個学年を別々に指導することになるので、教師の付かない場での子供たちの学習の形がポイントになる。学年:A小学校 5年−8名、6年−4名
教科と教材:算数科 5年単元「垂直と平行」、6年単元「立体」
間接指導時の児童の学習形態:直接指導に続く場面として、児童の学習リーダーの進行で話し合いや作業的活動を行う
○学習リーダーを中心とした話し合い
学習の進め方について予め手順を決め、それを基本にリーダーが進める。手順の骨子は、次の2点である。
? 提示された課題について、各自がホワイトボードにまとめる。
? リーダーの進行で、各自のまとめを説明し、その内容について学年グループでたしかめ、話し合う。(質問、説明、思ったこと)
リーダーは原則として輪番制で、毎時間この手順で進める。
○垂直関係の発見
授業の導入段階で、6年生を直接指導で行っているとき、5年生は方眼紙上にある垂直や平行な直線を探す学習を間接指導で進めた。
? 自力解決の段階で、方眼紙上にかかれた何本かの直線から、垂直関係である直線の組み合わせを探し、その理由をノートにまとめた。
? 次に学習リーダーの司会で、子供たちの考えが発表され、質問や気づいたことなどが出される。この日のリーダーF児は算数が苦手で、算数日記には「今日はリーダーだったので、すごく緊張しました。でも方眼紙の垂直や平行をみつけることができました。」と書いた。学習リーダーとなったF児は、D児やE児の発言を聞いたり、それに対する質問を聞いたりしたことで、理解を深めることができたようである。
2個学年の複式学級では、下学年の子供たちに読みの負担がかかる。そのため、日課の中に「基礎学習」の時間を設け、漢字指導を行っている。また、異内容指導の場では、間接指導時の子供の考えを記録し、後の直接指導に生かすためホワイトボードを使用している。
複式学級は、2つの指導というやりにくさを持つが、一方、より自律的な学習を可能にする場としては優れた面を持っている。今、子供たちの粘り強い生活感覚を取り戻すためにも、この複式の持つ強みを生かしたい。
(つづく)
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注)
これまでの記事は〈タグ「教育改革21」〉で
注2)引用した原稿は、その内容を現在に合わせて省略や修正を加えたところがあります。
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