暑い一日でした。
東北に記録的な大雨を降らせた
台風5号は
熱帯低気圧になりましたが、この後も
台風6号、
台風7号と続いています。
この天候・気候で、巨大
地震が起こったら…。
しっかり災害に備え、それとともに
“心と身体”を調えておくことが重要だと思います。
正しく恐れて、正しく備え、ゆったり暮らしましょう！
『
作手村誌』（1982・昭和57年発行）から「
第四編 文化 − 第三章 民俗」−「
第一節 家と社会生活」の紹介です。
“
昭和レトロが若者に人気ですが、それとは違う内容になりそうです。しかし、昔の“
文化を“
今”に活かしていくヒントを探ってみたいと思います。
＊＊＊＊＊＊＊＊
第四編 文化 − 第三章 民俗
第一節 家と社会生活
（つづき）
＊ムラの構成
〔ムラ役〕
地方三役は明治に入って消えていったが、それは家柄・家格のよいものでなければなれず多くの場合世襲制をとった。明治以後のムラ役はムラの寄合いで決められ、任期も決められてはいたが、大体はムラの有力者の持ちまわりというような形になっていた。大戦を経て今日では、家柄・家格ということもなく選出されるようになっている。
ムラは現在、行政区として運営され、それに自然村の性格も加わり、さらに制度村となった江戸時代の郷村制の名残りも加わった複雑なものになっている。従ってムラ役もまたその任務も区（ムラ）によって種々の様相を表わしている。
〔区長〕
文字通り区の長であり区と役場との連絡役である。いっぽう、区の代表者として、区の自治・運営にあたる。しかし、鴨ヶ谷ではこれが区別されており、区長は区と役場の連絡を担当し、区の惣代は組長と呼ばれ区の自治・運営に相当する区の行事に関する企画、及び執行を担当するようになっている。
〔相役〕
区長代理とも呼ばれるが副区長という呼称はない。区長の補佐役、相談役である。納税組合長とか区の会計を兼務している地区もある。
〔生産組合長〕
役場、農協との連絡役であり、区の農業に関する仕事を行う。区の生産組合の係は地区によって多少異なるが、他に副組合長・会計・防除係・配給係などが設けられ2〜6名位である。
〔衛生委員〕
衛生組合長とも呼ばれる。役場との連絡役であり、区の屋内外消毒・殺虫剤の注文・配布等、保健・衛生に関する仕事を行う。他に副組長と係もいて衛生組合は2〜3名位である。
〔納税組合長〕
税金など役場よリ委託された金銭の徴収に当たる。区長兼任の地区が半数を超える。区の会計を担当する地区もある。
区長・生産組合長・衛生委員・納税組合長は、このように役場の下部機構の任務を担当し（むしろその為に設けられた）、村より手当が支給されている。
〔会計〕
区の会計を担当するが設けられているところは少なく、区長が担当している地区が多い。
〔評議員〕
区長・相役とともに、その相談役として役員会を構成ナる。区の中をいくつかに区分けした組（班）の代表者であり世話役である。村内南部の地区にはあまり見られない。
呼び方は地区によって様々である。評議員（黒瀬・西田原）、幹事（善夫）、組親（岩波・和田・見代）、組長（北中河内・須山・大和田）、小組長（市場）、班長（南中河内・明和・長者平・川合・野郷）、伍長（鴨ヶ谷・相寺）などである。守義は各小地区を代表して区長を助け区の運営に当たる係が議員、各小組の代表者が会所である。菅沼は区の運営に当たるのが代議員、各組の代表者・世話役が組親である。
〔日番〕
アルキ・アリキサなどとも呼ばれる。区長とムラ人との連絡係・使い走りで、以前は区長の隣り近所の人が年間通して行っていたが、今では各戸回り番で行っている。
区長・相役・生産組合長・衛生委員・納税組合長・評議員等の任期は一年であり、1月1日から12月31日までの暦年であった。しかし、本年（1980・昭和55年）よリ、4月1日から翌年3月31日までという年度暦に変った。これは村行政当局より行政機構と一致させるよう提唱され、それを受け入れたものであり画期的な変革であるといえよう。
そのほか下禰宜・氏子総代・檀徒総代などの役がある。
（つづく）
＊＊＊＊＊＊＊＊
注）これまでの記事は
〈タグ「作手村誌57」〉で
注2）本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値を横書きに改めて表記した箇所、年号に西暦を追記したところがあります。
| 台風情報
◇台風6号（ソンティン・SON-TINH）◇
◇台風7号（アンピル・AMPIL）◇
◇台風8号（ウーコン・WUKONG）◇ |
◇日本気象協会 tenki.jp 台風情報
◇気象庁 台風情報
◇最新の台風NEWSならウェザーニュース
◇台風情報 - Yahoo!天気・災害
◇台風進路予想図（Google Maps版）（
デジタル台風）
◇令和６年８月８日16時43分頃の日向灘の地震について（第６報）及び南海トラフ地震関連解説情報（第５号）について（2024/08/13
気象庁）
◇南海トラフ地震臨時情報が発表されたら！（
内閣府）
◇気象庁防災情報（@JMA_bousai）（ X ）
◇みんなで考える防災（@nhk_ikiruskill）（ X ；
NHK防災）
暑い一日でした。
東北に記録的な大雨を降らせた台風5号は熱帯低気圧になりましたが、この後も台風6号、台風7号と続いています。
この天候・気候で、巨大地震が起こったら…。
しっかり災害に備え、それとともに“心と身体”を調えておくことが重要だと思います。
正しく恐れて、正しく備え、ゆったり暮らしましょう！
『作手村誌』（1982・昭和57年発行）から「第四編 文化 − 第三章 民俗」−「第一節 家と社会生活」の紹介です。
“昭和レトロが若者に人気ですが、それとは違う内容になりそうです。しかし、昔の“文化を“今”に活かしていくヒントを探ってみたいと思います。
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第四編 文化 − 第三章 民俗
第一節 家と社会生活
（つづき）
＊ムラの構成
〔ムラ役〕
地方三役は明治に入って消えていったが、それは家柄・家格のよいものでなければなれず多くの場合世襲制をとった。明治以後のムラ役はムラの寄合いで決められ、任期も決められてはいたが、大体はムラの有力者の持ちまわりというような形になっていた。大戦を経て今日では、家柄・家格ということもなく選出されるようになっている。
ムラは現在、行政区として運営され、それに自然村の性格も加わり、さらに制度村となった江戸時代の郷村制の名残りも加わった複雑なものになっている。従ってムラ役もまたその任務も区（ムラ）によって種々の様相を表わしている。
〔区長〕
文字通り区の長であり区と役場との連絡役である。いっぽう、区の代表者として、区の自治・運営にあたる。しかし、鴨ヶ谷ではこれが区別されており、区長は区と役場の連絡を担当し、区の惣代は組長と呼ばれ区の自治・運営に相当する区の行事に関する企画、及び執行を担当するようになっている。
〔相役〕
区長代理とも呼ばれるが副区長という呼称はない。区長の補佐役、相談役である。納税組合長とか区の会計を兼務している地区もある。
〔生産組合長〕
役場、農協との連絡役であり、区の農業に関する仕事を行う。区の生産組合の係は地区によって多少異なるが、他に副組合長・会計・防除係・配給係などが設けられ2〜6名位である。
〔衛生委員〕
衛生組合長とも呼ばれる。役場との連絡役であり、区の屋内外消毒・殺虫剤の注文・配布等、保健・衛生に関する仕事を行う。他に副組長と係もいて衛生組合は2〜3名位である。
〔納税組合長〕
税金など役場よリ委託された金銭の徴収に当たる。区長兼任の地区が半数を超える。区の会計を担当する地区もある。
区長・生産組合長・衛生委員・納税組合長は、このように役場の下部機構の任務を担当し（むしろその為に設けられた）、村より手当が支給されている。
〔会計〕
区の会計を担当するが設けられているところは少なく、区長が担当している地区が多い。
〔評議員〕
区長・相役とともに、その相談役として役員会を構成ナる。区の中をいくつかに区分けした組（班）の代表者であり世話役である。村内南部の地区にはあまり見られない。
呼び方は地区によって様々である。評議員（黒瀬・西田原）、幹事（善夫）、組親（岩波・和田・見代）、組長（北中河内・須山・大和田）、小組長（市場）、班長（南中河内・明和・長者平・川合・野郷）、伍長（鴨ヶ谷・相寺）などである。守義は各小地区を代表して区長を助け区の運営に当たる係が議員、各小組の代表者が会所である。菅沼は区の運営に当たるのが代議員、各組の代表者・世話役が組親である。
〔日番〕
アルキ・アリキサなどとも呼ばれる。区長とムラ人との連絡係・使い走りで、以前は区長の隣り近所の人が年間通して行っていたが、今では各戸回り番で行っている。
区長・相役・生産組合長・衛生委員・納税組合長・評議員等の任期は一年であり、1月1日から12月31日までの暦年であった。しかし、本年（1980・昭和55年）よリ、4月1日から翌年3月31日までという年度暦に変った。これは村行政当局より行政機構と一致させるよう提唱され、それを受け入れたものであり画期的な変革であるといえよう。
そのほか下禰宜・氏子総代・檀徒総代などの役がある。
（つづく）
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注）これまでの記事は〈タグ「作手村誌57」〉で
注2）本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値を横書きに改めて表記した箇所、年号に西暦を追記したところがあります。
