「自民党が変わったことを示すため、最も分かりやすい最初の一歩が、私が身を引くこと。私は9月の総裁選には出馬しません」
この“
電撃発表”をニュースが大きく取り上げていました。
このニュースを聞き、「
今日するの?」が感想でした。
南海トラフ地震臨時情報、台風…、新幹線や航空機の一部運休、渋滞…、
多分、
自由民主党 総裁選挙の立候補受付の時でも、多くの市民は“
困らない”のではないでしょうか。
“
丁寧な説明”もなかったし…。
『
現場からの教育改革21の提言』(2007年)から、内容や活動を承知していたり、関わったものを紹介しています。
“
二昔も前”の提言に、今の教育、これからの教育に参考となるモノがあると思います。
********
提言8「中学生にとって、何が“手だて”か
(つづき)
*『方法を添える』ことによる「手だて」
私たちは、子供たちに疑問を投げかけるときに、単に「〜?」で問いを提示することが多い。例えば、丈の長さを掲示で尋ねる場合のことである。「これは学校の裏道で見つけました。背丈はどれくらいあるでしょうか?」(貼紙)
秋のセイタカアワダチソウはびっくりするくらいの成長を見せ。黄色い見事な花をつけるころには、2メートルを軽く越える背丈になる。廊下の壁にはりつけたその背丈は通りがかった生徒たちの目を引きつける。
生徒たちは「大きいなあ」とか、予想で「2メートル15センチくらいかなあ」などと興味深げに集まってくる。ここまでが、多くの場合に教師が生徒に問題(〜?)を提示するやり方である。そして、生徒たちは予測に満足(?)してその場を離れる。
このとき、その場に長さを測ることができる1本の棒(ものさし)が添えてあったらどうだろう。生徒たちは、予想から実測へとすぐ行動に移し、「すごい。2メートル38センチもあるよ」と満足した顔をして去っていく。
この実測できるものを置くことを、私たちは案外怠りがちである。疑問を投げかけておけば、生徒の興味を引き、あとは自分自身で解決するだろう、といった楽観的予測論で終わることが多いのである。
学習において、子供たちへの確認は重要である。相手が不特定多数ならば、なおさら自分で納得できる手だてを
用意しておく配慮がほしい。
*『積み上げる学習』による「手だて」
どの学習においても、それぞれの背景があり基礎がある。その上に次第に積み上げられて形が出来上がっていく。中でも、数学は学習したことの積み上げの過程がわかりやすい教科であるといわれる。
教科が違うと、そのイメージはまったく変わってしまうように、学ぶ側は思いやすい。だが、ことがらの内容がわかってくるにつれて、ベースがしっかりしていないと始まらないし、途中の手を抜いたら結局うまくいかないことがわかってくる。ここのところは、授業の中で「手だて」が必要である。
ここでは、学習の性格としての「積まれていく」ことを、意図的に手だてとした例を美術科で見てみる。
中学校美術科の週あたり時間数が削減されて久しい。特に中学3年生の週1時間、年間35時間の授業時間は、作業学習としての美術科を非常にやりにくくし、積み上げの強みが出しにくい。教材内容の選択に苦心する教師が多
い。
3年間を通した課題を設定することで、「積み上げの学習」をより見えるものとして、作業内容とその手順を考えたのが以下の項目である。
(略)
ごく当たり前のことになるが、この手だてとしての「積み上げ」を意識して取り入れることは、中学生を励ます上でカギになる。
*『私の居場所』を確保する「手だて」
《部活動》 部活は中学校の教育課程外の指導である。しかし、教育課程に匹敵するほど、生徒への教育的指導において大きな役割を果たしている。
スポーツや芸術活動を通して得られる生徒との共存感・連帯感は、心の居場所として生徒指導の場として意義が大きい。毎日の、共に苦しみ、共に喜び合う中での心の交流は、他では得がたい価値がある。学校の新たな世界を知り、礼儀、節度、忍耐、目的等の多くを学ぶ機会でもある。
もう一つの部活勤の面白さ・意義は、「目標が具体的に見える」ことである。厳しいけれども、努力のあとが絶えず生徒自身に「見える」ことである。
一方、トラブルも起きやすい。生徒を大きく成長させる場にもなるが、自分の「居場所」が壊れる事態も起きてくる。全員入部制の場合は、転部が困難な場合が多く、特に気をつけなければならない。
《心のサインを届ける窓口》 「わからない時は、いつでも聞きにきてほしい」「困ったことができたら相談に来るように」と、普通の教師なら言う。事実その気持ちを強く持っている。だが、それが言葉通りにできないことを、生徒たちは知っている。教師も生徒自身も、それに当てる時間が、ごく限られたところでしかできないことが見えている。「聞きたい」「聞いてほしい」という願いにある程度応えることはできるが、それだけでは答えにならない現実がある。加えて、相談の形にならない生徒たちの声がある。自分の悩みとして聞いてほしいことはあるが、声を出しにくいことも多い。自分のプライドが自分を抑えることもある。
これらの声を聞くために、「心のサインを届ける」窓口の開設が必要である。時間や外目を越えた直接的な「窓口」の工夫が、今の中学校に問われている。保健室や校長室はその一つであるだけに、位置が決め手になる。校舎の設計にさかのぼる問題であるが、校長室はもっと活用されるべきである。
(つづく)
********
注)
これまでの記事は〈タグ「教育改革21」〉で
注2)引用した原稿は、その内容を現在に合わせて省略や修正を加えたところがあります。
台風情報
◇台風7号(アンピル・AMPIL)◇
◇台風8号(ウーコン・WUKONG)◇ |
◇日本気象協会 tenki.jp 台風情報 ◇気象庁 台風情報
◇最新の台風NEWSならウェザーニュース
◇台風情報 - Yahoo!天気・災害
◇台風進路予想図(Google Maps版)(
デジタル台風)
◇令和6年8月8日16時43分頃の日向灘の地震について(第6報)及び南海トラフ地震関連解説情報(第5号)について(2024/08/13
気象庁)
◇南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)について(2024/08/08
気象庁)
◇南海トラフ地震臨時情報が発表されたら!(
内閣府)
◇気象庁防災情報(@JMA_bousai)( X )
◇みんなで考える防災(@nhk_ikiruskill)( X ;
NHK防災)