天気がよく暑い日になりました。
今日は,
国民の祝日の一つ「
敬老の日」です。
1966年に「
多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し,長寿を祝う日」として
国民の祝日に制定されました。
祝日は9月の第3月曜日ですが,老人福祉法によって9月15日を「
老人の日」,15日から21日までが「
老人週間」となっています。
総務省の発表した人口推計では,65歳以上の高齢者が3,617万人(総人口の28.7%)で過去最高となりました。
「
父の日」「
母の日」「
こどもの日」などは外国にも似た記念日がありますが,
「敬老の日」は日本だけだと聞いたことがあります。“
日本文化”,“
日本のよさ”として常に心し,大切にしていきたいと思います。
「
いい話の図書館」で届いた20冊目の図書『
星野富弘詩画集 ありがとう私のいのち』(学研・刊)
です。
大きめの本が届き,くと,わくわくして“
本に恋する小林店長のブックカバー”を外しました。
好きな詩人・画家
星野富弘氏の詩画集でした。これまで読んだのかもしれませんが,初めての詩画集でした。
本に恋する小林店長は,ブックカバーに
念願の体育教師として中学校に赴任してすぐ,クラブ活動指導中に頸椎損傷の大事故で首から下が動かなくなる──
そんな現実の中で,口に筆をくわえて文や絵を書き始められた星野富弘さん。
何度も展覧会に出かけ,たくさん出されている著書から勇気をいただきました。「生きていて良かった」そう言える人生を,私たちもおくらなければ…
とメッセージを載せています。
著者の詩画の中から「
あきらめない心」「
いのちの大切さ(ありがとう私のいのち)」「
誰かを思う気持ち(おかあさん)」で選び構成されています。
はじめに,未来を生きる子供達へのメッセージが載り,「
スケッチブックから」で著者の歩みが語られています。
スケッチブックの話や画・絵,エピソードの内容は,これまでに見たり読んだりして,“
振り返る”ように読みました。
そのなかで,
私は上を向いてサインペンを歯にはさんだまままったく首を動かさずに,帽子には「お富」と茶目ッ気たっぷりに書いたのである。
(略)
私は高久君の喜ぶ声を受話器を通してききながら,こんなに喜んでくれてよかった!! と同時に「口で字を書きたい!!」と,このとき痛烈に思うようになった。
という,文字を書き始める強い思いをもった高久君との話は,忘れていました。
新型コロナ禍の今,心の落ち着かないこと,時間に追われることがあるように思います。
詩画の言葉に思いを重ね,絵(画)を味わい,ゆっくりとした時間を過ごしていかがですか。
明日への“力”がわいてきます。
目次
未来を生きる君たちへ
スケッチブックから 1
詩画傑作選 あきらめない心
私の足跡 どうして口で字を書くようになったのか
スケッチブックから 2
詩画傑作選 ありがとう私のいのち
スケッチブックから 3
詩画傑作選 おかあさん
あとがき
著者のプロフィール
【関連】
◇富弘美術館(
群馬県みどり市)
◇芦北町立星野富弘美術館(
熊本県芦北町)
◇星野富弘詩画集ネット
【
「いい話の図書館」】
◇最近紹介した本
◇『いわずにおれない』(まど・みちお・著)(2020/08/20)
◇『バケモンの涙』(歌川たいじ・著)(2020/07/31)
◇『人生を変える幸せの腰痛学校』(伊藤かよこ・著)(2020/06/27)
◇『夜廻り猫』(深谷かほる・著)(2020/06/01)
◇『101人の、泣いて、笑って、たった一言物語。』(志賀内泰弘・著)(2020/05/30)※5月に受領
*以前に紹介した本は
☆カテゴリー「いい話の図書館」から
「いい話の図書館」とは… 本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,苦しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。
そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。
◇いい話の図書館【申込】
◇小林書店さん (@cobasho.ai)(
Instagram写真と動画)
◇志賀内 泰弘(
Facebook)