集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

初午。 『星の王子さま』(サン=テグジュペリ・著)

岡本太郎展0212。 曇り空の“肌寒い”日でした。  午後、地区の白鳥神社初午祭がありました。  初午は、2月最初の“午の日”を言い、今年は2月5日(日)でしたが、当地では例年2月中旬の日曜日か祝日に行っています。  初午祭は、稲荷社の本社である伏見稲荷神社に由来します。稲荷の名は「稲生り」から来たともいわれ、伏見稲荷神社の祭神 宇迦之御魂の神は、五穀をつかさどる食物の神、農耕の神といった農業神です。  これから始まる農作業、作物の生育が順調であることを願ってお詣りしました。  移動時間で読める“”を探そうと、Audibleを見ていると、聴き放題の中に『星の王子さま』(完全版)がありました。  昔読んだと思うけど、王子がいろいろな人に出会うこと、“ウワバミの絵”があったことぐらいしか思い出せません。  書籍を改めて読めばよいのですが、なかなか開けずにいました。  Audible版は梶山はる香さんの朗読で、再生時間が 2時間36分 と短めです。これなら聴けそうだと思い選びました。  聴き始めると、話の内容を思い出しますが、言葉や会話は“新鮮”です。記憶があいまいなこともありますが、それより、梶山さんの“”が、新しい世界に誘ってくれます。  あらすじは必要ないでしょうが、備忘録として記しておきます。
 飛行機のトラブルにより砂漠への不時着をした「」は、砂漠の過酷な環境下でさまよいます。「」が孤独な時間を過ごしていると、小さな「王子さま」に出会います。  王子さまの星はとても小さく、三つの火山があり、その一つは休火山で、美しい花が一輪咲いていました。気高い花に注文をつけられ、星にいるのがいやになり、他の星に旅に出ました。たくさんの星をまわって地球にきたのです。  旅の途中、一番目の星で「威張りたがり屋の王様」、二番目の星で「うぬぼれ屋」、三番目の星で「酔っ払い」、四番目の星で「ビジネスマン」、五番目の星で「点灯天」、六番目の星で「地理学者」に出会い、それぞれに“質問”をし“会話”をしてきました。  そして僕と…。  小さな王子は故郷の星に帰り…。
 星に住む人は、その“世界”に疑問は持っていません。それを王子が「○○は何?」と尋ねます。  権力、人気、快楽、財力、労働、学問…  「心で見なければ、よく見えないっていうこと。大切なことって目には見えない。」  “僕と王子の会話”、“王子の旅”に、新鮮な気づきがあり、思いが生まれました。  新型コロナ禍の続く今、大人のみなさんに、改めて読むことをお薦めする図書でした。  お子さんと一緒にいかがですか。
星の王子さま0212。
【関連】   ◇あのときの王子くん LE PETIT PRINCE(大久保ゆう・訳/青空文庫
◇Audible Amazon.co.jpオーディオ0113。 ◇audiobook.jp(オトバンク) オーディオ0113。