集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

神さまの宿… 他 (つくで百話 最終篇)

イチゴ0415。 もう少し晴れ間の出る天候になるかと思っていましたが,曇り空の一日でした。朝は気温が低く,暖房が恋しく寒さでした。  先日,地域の方から“子供のこと”で相談がありました。  わくわくして新学年を迎えた子供がほとんどでしょうが,戸惑いや困り感を抱えたまま“じっとしている子”も少なくないようです。また,うろうろと“落ち着かない子”もいます。  そのことに「気づけない」「気づかない」学校や先生には,年度初めの慌しさのなかで“ないこと”になってしまっています。  ちょっと立ち止まって,子供の表情を見て,声を聴いてみませんか。
It isn’t what you have, or who you are, or where you are, or what you are doing that makes you happy or unhappy. It is what you think about.   By Dale Carnegie
幸せはあなたが何を持っているかではなくて, 誰であるかではなくて, どこにいるかではなくて, あなたが何をしているかでもない。 幸せはあなたが何を思うかなのである。   (デールカーネギー
 『つくで百話 最終篇』(1975・昭和50年7月 発行)の「昔話と伝説」の項からです。 神さま0415。********     神さまの宿フタマタの木  幹の途中からフタマタに岐れた木は,神さまの宿り木として恐れられていた。杣も,フタマタの木を伐ることはきらっていた。どうしても伐らねばならない場合は,神主をたのんでお祓いをして,山の幸・海の幸・神酒などを供えてから伐ったものである。  フタマタ木で,枝が東と西にでているものをヒドウシといった。太陽が,その間を通るところから呼ばれたものであろう。また,南にでている枝は,天狗さまが休まれるといって,特に恐れられていた。この木を伐った崇りで,頓死した人もあったと語り伝えられていた。 ********    奇石  昔大雷のとき,三州作手郷の民家へ雲の中から大音響とともに落下したものがあった。翌日これを見ると高さ五寸,長さ八寸ばかりの奇麗な石で,その傍らに生の鱸が一尾あった。亭主は,その魚を乾肴として貯えておいた。近所に久しくおこりをふるい食のすすまない者が居たが,その母の頼みでこの魚の一片を与えると,その日から食慾が出ておこりも忘れたように治った。  これを聞いた近郷近在の者が,おこりや仙気を患うと,バラ銭を持ってきて,この魚をわけて貰ったので忽ち数十貫の金が貯った。  この魚と一緒に落ちた石が夜に亭主の枕元にきて踊り歩くので夢におそわれて安眠ができなくなったから,知人にゆずり渡した。これを貰った人も同様に悩まされたので吉田(豊橋市)の旧知の社家に譲った。社人の手に渡ってからは聊も怪異はなくなった。この石は至って美しい石であったから社家では家宝として保存している。   (三河名所図絵) ********  注)これまでの記事は〈タグ「つくで百話最終篇」〉で  注)『続 つくで百話』の記事は〈タグ「続つくで百話」〉で  注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で