『学校アップデート』(堀田龍也 他・著)
今日も暑い日になりました。ただし,“夕方の雨”はなく,涼しい風にはなりませんでした。
午後,第1回新城市国民健康保険運営協議会があり,出席しました。
協議は,昨年度の決算(案),保健事業の取り組みについてでした。
決算は“これまでのように”でしたが,今後は新型コロナ禍の影響がでてくるでしょう。その検討はまだできませんが,動向が気になります。
会議終了後,教育委員会の教育総務課,学校教育課へ立ち寄り,お話を伺いました。
仕事の手を止めて,ていねいな対応で,“次”に向けた情報を聞かせていただきました。これからが楽しみです。
新型コロナ禍で休校の続いていた2020年5月に発行された『学校アップデート: 情報化に対応した整備のための手引き』(さくら社・刊)です。「手引き」とあるように,学校や教育委員会の方々に向けた内容です。
6月,7月にオンライン授業をテーマにした図書を紹介しました。
◇『やってみよう! 小学校はじめてのオンライン授業』(2020/06/06 集団「Emication」)
◇『子どもが「学び合う」オンライン授業!』(西川純・編著)(2020/07/20 集団「Emication」)
ここでは,学校・教室を離れても“つながりのある学び”をすることができ,これからの授業に活きる“オンライン授業の手引き”という内容でした。
本書は,子供達が“自分の学びを自分で制御できる前向きな「学びに向かう力」”を身につけ伸ばしていけるよう「ICTで学校をアップデート」することを,具体的に提案しています。
表紙に,21の用語(言葉)が書かれています。
ICT環境 児童生徒用PC アカウント パブリック・クラウド 個別最適化 オンライン教材 授業用端末 電子黒板 SNS 学校CIO プログラミング 校務支援システム 遠隔授業 情報セキュリティ 情報化担当教員 ファブスペース ICT支援員 デジタルドリル 情報モラル デジタルポートフォリオ 働き方改革これらを「聞いたことがない(知らない)」という先生はいないと思います。もちろん「すべてを…」とか「十分に…」とはいかないでしょうが,どの内容(用語)も,すでに身近であったり,取り組んでいることです。 そこで“アップデート”なのです。 まず,総論で「アップデートすること・もの」について考えましょう。 そして,第1部の実践事例は,読みやすいこと,興味のわいたことで,“イメージをアップデート”しましょう。 第2部の準備編は,印(チェック)をしながら“アップデート”の手順や戦略を考えます。 このような読み方はいかがでしょう。 読書メモ
○育てるべき人材像のアップデート(1) 情報活用能力が身についた人材 育てるべき人材像のアップデート(2) 情報技術を体験した人材 育てるべき人材像のアップデート(3) 変化に負けないマインドを持った人材 ○ 学びの個別最適化を支える先生の仕事 「教科書を使った授業の方が楽だったと思う。自分の指示で(略)…ということをしていたんだな,と思う。多少,遅れている子tがいても,授業計画もあるし(略)…実践して気づいた反省点だった。 ○ 「PC閉じておいて」とだけ言っていました。普通の授業中に,他のことをやっているときにする注意と同じです。(略)…それが動画サイトになっているだけのことです。 ○ 学校の情報化ビジョンを作成し公開しよう ○ 管理職の業務効率化も合わせて考えよう ○ 準備のポイント:アップデートされた学校になるために ・アップデートし続けることは必要要件に ・遊びのように見えても勉強 ・環境的整備としてのフィルタリングのアップデート ・「デジタル」が鍵のアップデート ・デジタル化された情報を扱えるということ ・学習方法・学習内容という側面でのアップデート ・ICTを活用した主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 ・児童生徒に手段を任せ,生きた情報モラル指導を ・教師の見取りとデータによる児童生徒理解 ・求められる教員養成へのアップデートお子さんの学校・自治体は,GIGAスクールへの準備,情報化に対応したアップデートができていますか。 学校へ「○○は,どうなっていますか」と質問したり,「○○をしてください」とお願いするのは,保護者にできる“学校との協働”の一つです。
もくじ はじめに 総論 ICTで学校をアップデートしよう 1.「アップデート」って何だろう? 2.育てるべき人材像をアップデートする 3.学校を「世間並みに」アップデートしよう 第1部●実践編 ? 事例紹介 ? 実践のポイント:これからの授業づくり 1 育てたい力のアップデート 2 学び方のアップデート 3 学習環境のアップデート 4 情報時代の学校に向けて 第2部●準備編 ? 環境整備 ? 体制整備 ? 準備のポイント:アップデートされた学校になるために 巻末付録:学校アップデートへのステップ【関連】 ◇ほりたん (@horilab)(Twitter) ◇為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda)(Twitter) ◇稲垣 忠(Facebook) ◇「教育の情報化に関する手引」について(文部科学省)