死なないで,逃げて逃げて 劇作家 鴻上尚史さん あなたが今,いじめられているのなら,今日,学校に行かなくていいのです。 あなたに,まず,してほしいのは,学校から逃げることです。逃げて,逃げて,とことん逃げ続けることです。学校に行かない自分をせめる必要はありません。大人だって,会社がいやになったら,会社から逃げているのです。 次にあなたにしてほしいのは,絶対に死なないことです。 そのために,自分がどんなにひどくいじめられているか,周りにアピールしましょう。思い切って,「遺書」を書き,台所のテーブルにおいて,外出しましょう。学校に行かず,1日ブラブラして,大人に心配をかけましょう。そして,死にきれなかったと家にもどるのです。 それでも,あなたの親があなたを無視するのなら,学校あてに送りましょう。あなたをいじめている人の名前と,あなたの名前を書いて送るのです。 はずかしがることはありません。その学校から,ちゃんと逃げるために,「遺書」を送るのです。 死んでも,安らぎはありません。死んでも,いじめたやつらは,絶対に反省しません。 あなたは,「遺書」を書くことで,死なないで逃げるのです。 だいじょうぶ。この世の中は,あなたが思うより,ずっと広いのです。 あなたが安心して生活できる場所が,ぜったいにあります。それは,小さな村か南の島かもしれませんが,きっとあります。 僕は,南の島でなんとか生きのびた小学生を何人も見てきました。 どうか,勇気を持って逃げてください。 (朝日新聞 2006年11月17日掲載)あなたは,死んではいけないのです。
あなたに。「死なないで、逃げて逃げて」
台風12号の影響が心配されますが,今日の当地は,天気のよい暑い日でした。
昨夜,訃報が入りました。
たいへんお世話になりました。お冥福をお祈りします。合掌
午後,「新ホールにピアノを入れる会」の方々と一緒に,寄附のお願いに回りました。
委員が,これまで回りきれなかったところを,4つの地区を順に回り,本日が最終でした。
訪問したお宅では,好意的な対応をいただき,温かい応援をいただきました。
ありがとうございました。
このブログを訪問いただく方で,趣旨にご賛同いただける方がありましたら,ぜひご協力ください。
目標額達成に向け,委員のみなさんを中心に頑張っています。ご支援をよろしくお願いします。
◇「あなたも 文化の担い手に!」(ブログ「Emication」)
8月後半,いじめを原因とする子供達の自死(自殺)がありました。新学期を迎えた子供達,家庭に向けて,いろおろな働きかけがあります。
“社会問題”として,みなさんが意識し,行動を起こしています。
以前(2006年頃)も,大きな問題になりました。その時,朝日新聞が各界で活躍の方からの言葉が特集されました。
その言葉は,「いじめられている君へ」「いじめている君へ」「いじめを見ている君へ」に向けて述べられていました。
最近のニュース番組に劇作家の鴻上尚史さんが登場し,その時に「いじめられている君へ」送った文章を使って「逃げて!」と再び伝えていました。
ブログを訪問いただいた方,近くにいるお子さんに聞かせてあげてください。