綺麗な青空で暖かい日が続いており,今日もよい天候の一日でした。
田の畔(?)や法面に生える
リンドウ(竜胆)の花が咲き出しました。
今月になって寒かったので「
咲くのは遅いかなあ〜」と思っていましたが,いつものように可憐な花がたくさん咲きました。
夕食に
コゴミ(
クサソテツ)がありました。
自然の力,そして
自然の恵みに感謝する日でした。
今年になって
『ボクはやっと認知症のことがわかった』(長谷川和夫/猪熊律子・著)そして
『全員悪人』(村井理子・著)と
認知症について語られた本を読みました。
今回の『
ボケ日和―わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?』(かんき出版・刊)は,
認知症専門医が症状の進行に沿って,分かりやすく説明されています。
表紙や扉のイラストを
矢部太郎氏が描いています。
認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分けて、そのとき何が起こるのか?どうすれば良いのか?を多数の患者さんのエピソードを交えて描いた、心温まるエッセイ。
人生100年時代、誰もが避けられない道、知っていれば、だいたいのことは何とかなるもんです。
認知症専門医が教える、ボケ方上手と介護上手。
本書のそでに「
事前に知っていれば,だいたいのことは何とかなるもんです。」と書かれています。漠然と「
認知症になったら困るな…。」と不安を持っていたことが,少し安心でき余裕が持てるような気がします。
それは,先の2冊にも言えます。
認知症の進行による症状,その頃の対応…。
介護者の気持ちに寄り添っていく…。
あなたの“
これから”を,何とかなるものに。
読書メモより
○ 「あなた,この先,必ず患者さんに,『私のお金,盗ったでしょう!』って言われますよ」と前もってお伝えしています。すると,どうなるか?(略)
○ このMCIの患者さんの特徴をひと言で言えば,「ちょっと変」。
○ 認知症患者さんを抱えていてもなんとか笑って過ごせるご家族と,逆に,どんどん深刻になっていくご家庭です。/このふたつは,何が違うのでしょう?
○ 「試したくなる気持ちはわかりますけど,それはやめませんか」とお願いしました。
○ 試すのではなく,情報を差し出してもらえたら,そこから気負いなく会話をスタートできるわけです。
○ 情報という名の安心,どんどんプレゼントしてあげましょう。
○ 実は,ご家族が本当に困るのは,もの忘れなどの中核症状ではなく,こうした周辺症状のほうなのです。
○ 「周辺症状は,放っておいても必ず1〜2年で落ち着く」
○ つまり,「お金盗った!」は介護の勲章。
○ 自分が誰かの役に立っていた時代へ帰りたがるのではないでしょうか。
○ 早いうちから周りを巻き込んで
○ 認知症の薬だけでなく,風邪薬や抗生剤でも,体重40kgを下回ったら(薬の)減量が必要になります。
○ 他人でもできることは介護のプロに任せ,家族にしかできない精神的なケアに専念する。それもまた,立派な介護なのです。
○ そんな関係を一瞬で壊してしまうのが,ぽっと出症候群の方です。
もくじ
はじめに
第1章 ちょっと変な春【認知症予備軍】
第2章 かなり不安な夏【初期・軽度】
第3章 困惑の秋【中期・中等度】
第4章 決断の冬【末期・重度】
おわりに
【関連】
◇長谷川 嘉哉 (@YoshiyaHasegawa)(
Twitter)
◇転ばぬ先の杖 Toki Naika Clinic's BLOG
◇矢部太郎 カラテカ (@tarouyabe)(
Twitter)
◇『ボクはやっと認知症のことがわかった』(長谷川和夫/猪熊律子・著)(2022/01/22 集団「Emication」)
◇『全員悪人』(村井理子・著)(2022/04/03 集団「Emication」)