集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』(川上徹也・著)

図書1220。 晴れた日ですが,気温が低く寒い一日でした。  午後,今年最初の映画鑑賞会で,つくで交流館に出かけました。  クリスマスフェスタ2020の催しが行われており,作品展示を見学する人や参加する方がみえました。  久しぶりに大きなスクリーンで,映画を楽しみました。楽しかったです。  「いい話の図書館」で23冊目の図書『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』(ポプラ社・刊)です。  「いい話の図書館」で届く本には,“本に恋する店主の呟き新聞”を使ったブックカバーがかけてありますが,この本にはありませんでした。  今回の新聞は,
 恥ずかしくもあり,嬉しくもあり。2020年12月15日,わたしが関わった本が出版されました。ライターの川上徹也さんがあろうことか,わたしのことをフィクションの中に実名で書いてくださったのです。(略)
と本書の紹介で始まっていました。  本書の“尼崎の小さな本屋”は,店主 小林さんの店です。そして,主人公 大森理香の“憧れる”人,そして“学ぶ”語りをしてくれるのが,店主 小林さんです。  主人公 大森理香は「それなりの大企業であることが何よりも重要」との思い(?)だけの“甘い就職活動”で,出版取次の大手企業「大販」に就職した“新入社員”です。  東京生まれの大森は,赴任先の大阪は初めての地です。
 人生で初めて「ネェちゃん」と呼ばれたこと(略) なぜか私が新入社員とわかったこと(略)  いろいろな感情がゴチャ混ぜになって,いきなり涙が出そうになった。
 自己紹介をすれば「はい15秒経過。ぜんぜんおもしろない」と言われ,何も分かないまま「今日からに決まってるがな」と連れ出されと,困惑(?)しながら新入社員として働き始めます。  大販の社員として文越堂書店堂島店での研修が始まります。  そこで出会う人,経験することが,新入社員 大森を“”として成長させてくれますが,この時はまだ気づいていません。  研修で迷い悩む大森を,上司の中川係長が尼崎市にある小林書店に連れていきます。  大森に,店主 小林由美子さんが“長い話”を語ります。それを聞いた彼女に“気づき”が生まれます。
エピソード? なぜ本屋が傘を売り始めたのか?
 “書店なのに傘を売る”という不思議な話から“感じたこと”,そして“気づいたこと”は,大森にとって新鮮で,彼女に考えさせます。そして,彼女は店主のアドバイスを素直に聞き,“動き”ます。  その“行動”が,大森の何かを変えます。彼女の働き方に,生き方に…。  本書を読むとき,エピソードの前と後で,ちょっと立ち止まってはいかがでしょう。
エピソード? なぜ本屋を継いだのか? エピソード? 小林書店の強みとは? エピソード? 鎌田實先生講演会 エピソード? アマゾンに勝った話 エピソード? 夫 昌弘さんの話 エピソード? 本屋にとって取次は親 エピソード? 泥棒に入られる
 エピソードの前で,主人公 大森と自分の今を重ねます。  そして,店主の語るエピソードを聞きます(読みます)。  エピソードを読み終えたら,「自分だったら,どうするか?」と,この後の行動を考えてみます。  そこから,大森の行動したこと,アイデアを,自分の考えと比べながら読み進めると,自分の働き方,生き方への“気づき”が生まれます。そこに学びがあり,あなたの成長のきっかけが生まれることでしょう。  あなたも「○○で大切なこと」を“尼崎の小さな本屋”で学びませんか。  すべての人にお薦めの一冊です。 【関連】   ◇川上徹也 (@kawatetu)Twitter)   ◇佳奈 (@kana_gnpk)Twitter)  今回の「本を愛しすぎた店長小林由美子が選ぶ “おすすめ○○”」は,次の3冊が紹介されています。
生きることが楽になる 3冊】   ◇『すべてがうまくいく』(松下幸之助・著/PHP研究所・刊)   ◇『人生は、だまし だまし』(田辺聖子・著/角川書店・刊)   ◇『本所おけら長屋(七)』(畠山健二・著/PHP文芸文庫)
 こちらもお薦めです。 ? 【「いい話の図書館」】  ◇最近紹介した本   ◇『未来のだるまちゃんへ』(かこさとし・著)(2020/12/09)   ◇『リト』(山元加津子・著)(2020/10/27)   ◇『ありがとう私のいのち』(星野富弘・著)(2020/09/21)   ◇『いわずにおれない』(まど・みちお・著)(2020/08/20)   ◇『バケモンの涙』(歌川たいじ・著)(2020/07/31)  *以前に紹介した本は   ☆カテゴリー「いい話の図書館」から 「いい話の図書館」とは… 本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,苦しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。  そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。   ◇いい話の図書館【申込】   ◇小林書店さん (@cobasho.ai)Instagram写真と動画)   ◇志賀内 泰弘Facebook