『こどもしょくどう』(足立紳・原作/ひろはたえりこ・文)
予報では「晴れる」と伝えていたと思うのですが,朝から雲が多く小雨も降る天候でした。気温は,この時期に合わない“高温”で,過ごしやすいのですが,“何となく不安”になります。
日中,日差しを感じることもありましたが,曇りの一日でした。
当地でも「こども食堂」の名を聞くことのある“子どもたちに食事を提供するコミュニティの場”です。
表紙に,正面を見てまっすぐに立つ姿がある『こどもしょくどう』(汐文社・刊)です。
表紙の写真が,映画『こどもしょくどう』のものだと,読んでからわかりました。
また,本書は,映画のノベライズ本でした。
ぼく(ユウト),タカシ,ミチル,ヒカル,お父さん,お母さん,ミサ…
休み時間になると,タカシは透明人間からいじめられっこに変わる。今日は,六年生にウサギ小屋に閉じ込められていた。 「ほら,くせえから,体洗ってやるよ」 (略) だから見ないふりをする。ぼくは,ひきょうだ。一緒に下校するぼくとタカシは…。 ユウウは,タカシに,家(あづま家)で夕食を食べさせます。… ある日のこと。
川辺まで来たとき,あの子たち姉妹を見つけた。あたりは暗くなりかけているのに,外で絵本を読んでいる。橋の下に,二人の姿がぼんやりと浮かび上がって見えた。声が聞こえてくる。まだ,ミチルとヒカルの名を知らない頃,姉妹の父の姿はありました。二人の家は…。 読み進めながら,心が痛くなり,心が温かくなりました。 子供達に読んでほしい物語です。そして,地域の大人に知って欲しい物語でもあります。 物語の終わり。
「いらっしゃい」 母さんの声が響く。 うちの食堂,「あづま家」は,今日もにぎやかだ。【関連】 ◇映画『こどもしょくどう』オフィシャルサイト ◇足立紳 (@shin_adachi_)(Twitter) ◇こども食堂ネットワーク : こども食堂で食べたい人