『100年人生 七転び八転び ―「知的試行錯誤」のすすめ』(外山滋比古・著)
長崎県・五島列島と対馬では,大雨特別警報が午前中に発令され,「直ちに命を守るために,善を尽くす必要のある警戒レベル5に相当する状況」で,大雨被害が出ているようです。
当地では,湿度が高く「今にも雨が降り出しそう」でしたが,曇りの天候でした。予定された行事・活動が実施できたようです。延期されていた中学生の大会も,熱戦が繰り広げられました。
梅雨明けが待たれます。
今日,食卓に初物の茄子(なす)がありました。
いつもなら,ここから”「また茄子なの…。」という声が出るほどに続くのですが,今年はそうはいかないようです。
今年は,あと数本が収穫を待つだけです。残念。
大地の恵みを,美味しくいただきました。感謝
大学生のバイブルともいわれる『思考の整理学』(ちくま文庫)は,30年以上前に発刊された本ですが,今も人気の大ベストセラーです。
その著者 外山滋比古氏は,95歳の今でも研究を続ける「知の巨人」です。
その巨人の最新刊『100年人生 七転び八転び ―「知的試行錯誤」のすすめ』(さくら舎・刊)です。
外山氏が,どのように生き,過ごしてきたのか,氏の言葉で語られます。
氏の“思考”が生まれた源泉を辿っていく気がします。
95歳“知の巨人"の枯れない生き方! 大正、昭和、平成、そして令和へ。95歳の著者が綴る「試行錯誤」人生論。戦争の時代にあえて英語を選んだ反骨精神、名門校の教師から編集者、研究者への転身、売れない雑誌を起死回生させて大バクチ……まさに「七転び八転び」人生の中で、思考と実践によって知を深めてきた。常識にとらわれず、おもしろさを重視する生き方から、さまざまな独創かつ斬新な発想やものの見方が生まれた。 いまも原稿を手書きし、思考し続けることが100年人生を生きるパワーの源だ。人生の“脱線"のおもしろさを語り、年をとっても頭を働かせる知的な試行錯誤が大切、とエールを送る。 「100年人生を生きるコツ」を縦横無尽に語った談話も収録。“留学”を(選択)しなかったことを語る中で,
非留学者は,小さな袋小路に迷い込んだらコトである。 (略) 文学の研究にしても,文学作品ばかり読んでいては,“木を見て森を見ず”のようなことになりやすい。 心理学もおもしろい。社会学もおもしろい。サイエンスもおもしろい。そう考えるのが健康な思考である。と述べています。 外山氏の思考の深さは,こうした姿勢が端緒のようです。 本書を読み終え,改めて氏の著書を読み直したくなりました。 みなさんも,知の巨人の生き方に学んでみませんか。 メモより
人生100年時代を生きるコツ ○年齢ごとに頭の使い方を切り替えていく ○自分の頭で考えていれば,いくつになっても変わらない ○「もうトシだから,そろそろ考えるぞ」 ○おもしろいことがあれば大丈夫 ○一年が速い人は“悪”が足りない ○混ざりものがあるから18金は強い ○頭を使った生き方=“悪人”になって生きること ○「常識的」は無害だが存在感もない ○いくつになっても脱線のすすめ ○不安があるから頭を使う ○生きがいは自活から生まれる ○不安は「力」なり
目次 1 反常識の道をゆく 2 ころがる石あたま 3 知と独創のおもしろさ 4 遠くて近い思い出 5 退屈は人生の大敵 6 人間の不思議 補遺「100年人生を生きるコツ」(外山滋比古・談)【参考】 ◇気象庁 気象警報・注意報 ◇五島市 ◇対馬市