集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『100年人生 七転び八転び ―「知的試行錯誤」のすすめ』(外山滋比古・著)

花0720。 長崎県五島列島対馬では,大雨特別警報が午前中に発令され,「直ちに命を守るために,善を尽くす必要のある警戒レベル5に相当する状況」で,大雨被害が出ているようです。  当地では,湿度が高く「今にも雨が降り出しそう」でしたが,曇りの天候でした。予定された行事・活動が実施できたようです。延期されていた中学生の大会も,熱戦が繰り広げられました。  梅雨明けが待たれます。  今日,食卓に初物の茄子なす)がありました。  いつもなら,ここから”「また茄子なの…。」という声が出るほどに続くのですが,今年はそうはいかないようです。  今年は,あと数本が収穫を待つだけです。残念。  大地の恵みを,美味しくいただきました感謝  大学生のバイブルともいわれる『思考の整理学』(ちくま文庫は,30年以上前に発刊された本ですが,今も人気の大ベストセラーです。  その著者 外山滋比古氏は,95歳の今でも研究を続ける「知の巨人」です。  その巨人の最新刊『100年人生 七転び八転び ―「知的試行錯誤」のすすめ』(さくら舎・刊)です。  外山氏が,どのように生き,過ごしてきたのか,氏の言葉で語られます。  氏の“思考”が生まれた源泉を辿っていく気がします。
 95歳“知の巨人"の枯れない生き方!  大正、昭和、平成、そして令和へ。95歳の著者が綴る「試行錯誤」人生論。戦争の時代にあえて英語を選んだ反骨精神、名門校の教師から編集者、研究者への転身、売れない雑誌を起死回生させて大バクチ……まさに「七転び八転び」人生の中で、思考と実践によって知を深めてきた。常識にとらわれず、おもしろさを重視する生き方から、さまざまな独創かつ斬新な発想やものの見方が生まれた。  いまも原稿を手書きし、思考し続けることが100年人生を生きるパワーの源だ。人生の“脱線"のおもしろさを語り、年をとっても頭を働かせる知的な試行錯誤が大切、とエールを送る。  「100年人生を生きるコツ」を縦横無尽に語った談話も収録。
 “留学”を(選択)しなかったことを語る中で,
 非留学者は,小さな袋小路に迷い込んだらコトである。 (略)  文学の研究にしても,文学作品ばかり読んでいては,“木を見て森を見ず”のようなことになりやすい。  心理学もおもしろい。社会学もおもしろい。サイエンスもおもしろい。そう考えるのが健康な思考である。
と述べています。  外山氏の思考の深さは,こうした姿勢が端緒のようです。  本書を読み終え,改めて氏の著書を読み直したくなりました。  みなさんも,知の巨人の生き方に学んでみませんか。  メモより
  人生100年時代を生きるコツ ○年齢ごとに頭の使い方を切り替えていく ○自分の頭で考えていれば,いくつになっても変わらない ○「もうトシだから,そろそろ考えるぞ」 ○おもしろいことがあれば大丈夫 ○一年が速い人は“悪”が足りない ○混ざりものがあるから18金は強い ○頭を使った生き方=“悪人”になって生きること ○「常識的」は無害だが存在感もない ○いくつになっても脱線のすすめ ○不安があるから頭を使う ○生きがいは自活から生まれる ○不安は「力」なり
   目次 1 反常識の道をゆく 2 ころがる石あたま 3 知と独創のおもしろさ 4 遠くて近い思い出 5 退屈は人生の大敵 6 人間の不思議 補遺「100年人生を生きるコツ」(外山滋比古・談)
【参考】   ◇気象庁 気象警報・注意報   ◇五島市   ◇対馬市