集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

八十八夜。授業を振り返る「教師の支援」

葉0502。 昨日から一転して“肌寒い日”になりました。豊川から来た方が,「昨日暑かったので,半袖にしたんだけど,失敗した。」と,寒そうにしていました。  当地でなくとも,昨日は一枚脱ぎ,今日は一枚も二枚も着込んだのではないでしょうか。  今日は,雑節の一つ「八十八夜」です。  立春から数えて88日目にあたります。  「八十八夜にお茶を飲むと長生きする」と言われています。美味しいお茶を飲みたいですね。  連休後半は,荒れ模様の天候ですが,先生方は4月の授業を振り返り,これからの指導・授業を考えてみると思います。  とても古い記録(2001年)から,授業について考えてみます。 ******** ◇教師の支援◇  中学1年生の授業で,『「じいさん」は,こんな人だ』というテーマで,班活動をしていました。その一つの班で,下のような会話が交わされていました。
A:人には一つはいいことがある。 B:清潔なんじゃない。 C:清潔っていうより,不潔だら。 A:そんなこと言っちゃいけねいよ。 D:ナルシストって,いいこと。悪いこと。 Cn:悪いこと。 D:絶対,この人は・・・ A:そんな話,関係ないら。
 生徒に,「話し合いましょう」と言っても,それで,班で話し合うことができるわけでありません。  それまでに,“班で話し合う”という活動の「方法」を学んでいなくてはなりません。  また,話し合う内容と自分の考えをもっていなくては参加できません。  さらに,意見をまとめることができなければ,そこからの学びはありません。  先の例で,Aは“司会者”でした。Bは“積極的”でした。Cは“否定的”でした。Dは“無駄話発信者”でした。  この話し合いを通して,4人が“学ぶ”ために,この班で一人だけ声をかけるとしたら,誰に何と言いますか。  3人の先生がいれば,3通りの答えがあると思います。それは,それぞれの“ねらい”が違うからです。  自分の考えをもたせる話し合いならば,Dからでしょうか。話し合いを拡げていくなら,Cから……。  班で話し合いをしたことはもちろん,ここでの一つの声かけも“教師の支援”です。そのとき,ねらいと方法が明かである“意図的な営み”が,教育として大切です。  今日,生徒に,どんなことを願って声をかけますか。
********  「主体的・対話的で深い学び」が求められるなかで,どのように進めればよいかと迷い・悩み,書籍や研修,講演にその“方策”を求めていきます。  学び合い,ペアで話す,グループ学習…  まず目がいくのは,学習方法や学習形態といった“見える形”です。そして真似して取り入れると,“形”になります。  それを比べて「できた」と安心します。  いいのかな。  先生,あなたの授業で「主体的・対話的で深い学び」は何ですか。