集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

はじめに (新しく先生となるみなさんへ)

花0615。 雨模様の肌寒い“梅雨の日”でした。  梅雨に入って、「あめあめ ふれふれ かあさんが…」の歌を思い出し、口ずさみました。  北原白秋・作詞、中山晋平作曲の『あめふり』です。  続けて、「じゃのめで おむかえ うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」と1番、そして5番まで親子のようすが描かれます。  でも、「あれ?? 歌詞が違う??」。  1番の歌詞は「じゃのめで おむかえ」ではなく、 「じゃのめで おむかい」でした。  初めて違いに気づきました。  あなたは、“おむかい”と歌ってみえますか。  平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。  当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。  その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。 ********     新しく先生となるみなさんへ     はじめに  夢や希望を大きく抱き,新しく愛知県の教員として,第一歩を踏み出されたみなさんの門出を心からお祝いするとともに活力と情熱をもって,未来に生きる子供を育てられることを大いに期待しています。  子供たちの健やかな成長は,明日の愛知を支えるものであり,みなさんが歩まれる教育の道は,未来を創造する無限の可能性をもった子供を育てるという夢とやり甲斐に満ちあふれています。しかしながら,少子化が進む中にあって,家庭や地域社会の教育力の低下,社会体験・自然体験の不足や人間関係の希薄化などに起因する,いじめ・不登校などの問題が,新しい時代の担い手である子供たちの姿として現れてきています。学校では,このような教育の現状や課題を踏まえ,正義感・倫理観や思いやりの心など豊かな人間性をはぐくむことや,一人一人の個性を尊重する教育を展開するなど,克服すべき多くの課題に直面しています。  こうした中,各学校においては,「確かな学力」を身に付けさせるために,基礎・基本を重視し,体験的・問題解決的な学習を進めることなど,学習指導要領の趣旨に基づいて教育活動に取り組むことが求められています。そのためには,子供たちが自らの可能性に気付き,そのよさを発揮できるように,一人一人の問題意識に基づいた豊かな体験的学習をさせたり,個に応じた指導を進めたりするなど,子供の心豊かな成長のために真剣に考え積極的に取り組んでいかなくてはなりません。 学校0615。 今,先生方に何よりも求められているのは、情熱をもって子供に接することです。さらには,子供を正しく理解するための眼を養い,先を見通した適切な指導をすることができる力を身に付けることです。子供への愛情に指導技術が伴ってはじめて教員としての責任を果たすことができます。柔軟な思考やひたむきで熱意あふれる姿勢をもって,子供たちとともに歩み,自ら成長できる教職に誇りをもち,日々の研究と修養にたゆまぬ精進を続けられるよう切に希望します。  「新しく先生となるみなさんへ」は,初めて教壇に立つ先生方の専門職としての教員の資質や実践的指導の向上を願い,編集しました。みなさんが,この冊子を研修はもちろん,日々の教育活動に十分活用され,県民の信託に応える教員になられるよう心から願ってやみません。    平成19年4月   愛知県教育委員会 ********  注)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。