今日(19日)から8月6日(
立秋の前日)まで「(夏)
土用」です。
夏土用では「
土用干し」と呼ばれる習慣があります。
○ 虫干し……衣類や書物を陰干しして風を通すことで、虫やカビがつくことを防ぎます。
○ 梅の土用干し……梅干しを作る際に3日間ほど日干しにすることを指します。
土用干しをすることで、殺菌作用が働き、長期保存が可能になります。
○ 田の土用干し……田んぼの水を抜いて放置して乾かすことをいいます。田が乾くと、稲は水を求めて地中深くまで根を伸ばすため、台風にも強くなるとされ、乾いた田に水を入れると稲は水をよく吸収して良い稲穂が実るとされています。
日々の暮らしも、気候のようすも、以前とは変わっていますが、時季に合わせた“
くらしの知恵”を大切にしたいものです。
講談社現代新書の一冊で、帯に「
最悪の被害想定…」や「
命を守る…」、そして「
南海トラフ巨大地震」という言葉があり、防災について書かれた図書だと思うのに、“
防衛”と戦闘・戦争のような題名の『
首都防衛』(
講談社現代新書)が気になり、手に取りました。
首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山大噴火……
過去にも一度起きた「恐怖の大連動」は、東京・日本をどう壊すのか?
命を守るために、いま何をやるべきか?
最新データや数々の専門家の知見から明らかになった、知らなかったでは絶対にすまされない「最悪の被害想定」とは――。
●320年ほど前に起きた「前代未聞の大災害」
●朝・昼・夕で被害はどれだけ違うのか?
●南海トラフが富士山噴火と首都直下地震を呼び起こす
●「7秒」が生死を分ける、半数は家で亡くなる
●大震災で多くの人が最も必要と感じる情報とは?
●「内陸直下の地震」と「海溝型の地震」は何が違うのか?
●エレベーター乗車前に「すべきこと」
●弾道ミサイルから逃げられない事情
●天気はコントロールできるのか……ほか 著者が東京都知事政務担当特別秘書を務めているから“首都”なのでしょうが、巨大地震、富士山噴火、気象災害など大災害に対して、どのような防備をすればよいか、平時から何を心がけて生活すればよいか、防災について詳しく書かれています。 今から320年ほど前、前代未聞の大災害は起きた。1703年の真冬、激しい揺れが深夜の東京都、千葉県、神奈川県を襲う。(略)「元禄地震」だ。(略)一瞬にして多くの命を奪った。
過去の災害、そして想定される災害を、データを元に示し、備えを訴えています。
ただ、詳しく丁寧に述べられていますが、長い文章で述べられていることが多く、読みづらかったのが残念でした。
本書にあるように“首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火が連動して起こる”日が来るのだと思います。北朝鮮からミサイルが飛んでくることがあるでしょう。
しかし、それを止めることは、私達にはできません。
私達にできることは、非常時への備えをし、発災時にする適切な行動を身に着けておくことでしょう。 災害に関する情報は単に「知る」だけでは意味をなさない。それを準備や行動に活かしてこそ効果を発揮する。(略) 職場や外出先、旅行中に大災害に遭遇したらどのように行動に移すことができるのか。自らの「情報」と「行動」を時代の変化に応じて更新していく必要がある。
第3章 大災害「10の教訓」に、「地震学者らはこう備えている」の項があり、地震学者の話を紹介しています。○ 半年に一度の家族会議・合流ポイントを確認しておく
・「午前9時と午後5時に10分間待つ」 など
○ 外出時に持ち運ぶモノ・リュックサックに食料とペットボトル
・時に非常用に弁当も
・軟膏、ウエットティッシュ、ペンライト など
○ エレベーター乗車前にすること・利用する前に必ずトイレに立ち寄る など
○ 1週間生きる必需品・水、食料、トイレ
・卓上のガスカセットコンロ、密閉袋、風呂の水 など
○ 耐震基準は最低ライン
○ 津波まで残された時間・出かける時には、地域ごとのハザードマップを確認
○ リーダーの心得・想定外のことが起こらぬようすべて想定する。
○ 今風「自立住宅」
○ 高齢者こそ地震保険
発災が止められないのであれば、それを受け入れ、発災後に“早期に平時に戻る”ことができるよう、今を過ごしたいと思います。
どのような「もしも」に備えていますか。
目次
はじめに 最悪のシミュレーション
第1章 首都直下地震の「本当の恐怖」
第2章 南海トラフ巨大地震は想像を超える
第3章 大災害「10の教訓」
第4章 富士山噴火・気象災害・弾道ミサイル
おわりに
【関連】
◇防災情報のページ(内閣府)
◇防災情報提供センター(国土交通省)
◇防災の手引き〜いのちとくらしをまもるために〜(首相官邸ホームページ)
◇災害に備える(警視庁)
◇東京都防災ホームページ
◇LIFEHACKチャンネル(自衛隊募集ホームページ)